中国の一線都市住宅価格の低下傾向継続、「金九銀十」も回復は難しいか

配信日時:2017年9月13日(水) 22時0分
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8月の一線都市の住宅価格と取引量は数カ月前からの下降トレンドのままとなっている。販売のゴールデンシーズンである9月と10月、いわゆる「金九銀十」の到来で、一線都市の住宅価格が上昇するかどうか、多くの住宅購買者が心配し始めている。それに対し、業界内のアナリストは、住宅価格が上昇する可能性はほぼゼロで、価格は安定傾向を維持し、取引量が小幅に増加するとみている。

▽一線都市の住宅価格は8月も下降トレンドが継続

住宅市場のオフシーズンである8月の住宅価格は下降トレンドが続いている。

安居客不動産研究院のデータによると、8月に、上海の新築分譲住宅価格は前月比でわずかに上昇しただけだったほか、北京、広州、深センの新築分譲住宅価格は程度の差はあるもののいずれも低下したという。なかでも北京の新築分譲住宅の価格は前月比13%低下でトップだった。

中古住宅市場においては、国家統計局が発表した70都市のデータによると、北京の中古住宅価格が5月、6月、7月連続で低下したという。また、安居客のデータによると、8月の北京中古住宅価格はわずかに上昇し、上海、広州、深センは7月とほど同じだったとしている。

住宅価格の低下は、取引量の低迷に直接反映される。安居客が最近発表した報告では、一線都市の住宅供給が乏しく、消費者の購入意欲も高くないと指摘している。

北京、上海を例とすると、中原不動産研究センターの統計によると、北京の8月の中古住宅取引量が3カ月連続で1万件以下、市場の低下態勢が続いており、また新築分譲住宅の取引量が1786件で、前年の4052件より56%低下したという。また、上海の場合、易居不動産研究院の報告によると、8月の上海の新築分譲住宅の取引面積が46万平方メートル、前月比31.2%減少し、中古住宅の取引面積が866万平方メートル、前年比64%減少し、過去4年間の同期と比べ、取引面積が最低値になると見られている。

▽半数以上の住宅購入者が「金九銀十」での購入を急がない

安居客の「国民安居指数」において、8月の住宅購入者の自信指数は101.4ポイントで、前月比で1.2%上昇し、3カ月連続の低下後の初めての回復となった。安居客不動産研究院の主席アナリスト張波氏は、「62.9%の住宅購入者が短期間で住宅価格が安定すると考えているから、『金九銀十』での住宅購入を急がず、時間をかけて自分に最適な住宅を選ぶことを望んでいる」と語る。

また、易居研究院シンクタンクセンター研究ディレクター厳躍進氏は、「現在、住宅購入者が直面しているローンと潜在コストのプレッシャーは依然として大きい」とし、住宅購入者が購入願望が強くない理由について以下のように分析した。まず、多くの都市で頭金の割合を高めたことだ。これは住宅ローンの利率を高めることよりその影響が大きい。次に、潜在コストの存在で、一部の重点都市で住宅を購入する場合、追加費用を払う可能性がある。これは重点都市では住宅への需要が盛んであることを示している。

▽一線都市の住宅価格が高騰に回復する可能性は低い

9月に入ると、需要と供給の差が依然として大きい一線都市の住宅価格が再び高騰することを懸念する消費者が多い。

それに対し、張波氏は、1月から8月までのデータを見るかぎり、一線都市と二線重点都市の住宅価格の増長率は明らかにコントロールされ、非理性的な投機も効果的にコントロールされている。また「金九銀十」においても、不動産市場の調整コントロール政策を強化し、バブルを力強く抑制し、不動産市場の「高騰」に回復可能性はほぼゼロだと分析した。

居理新築分譲住宅データ研究院の主任任陽洋氏も取材に対し、同じ考え方を示した。現在の各不動産デベロッバーの物件推薦量から見て、9月に一線都市の新築住宅の供給がピークを迎え、取引量が小幅に回復すると見られている。(編集HQ)
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