自国で中国武術教室や鍼灸クリニック開設 中国文化を発信する外国人たち

人民網日本語版    2017年9月13日(水) 19時0分

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中国文化に偶然出会い、大好きになり、はるばる中国にやって来てそれを深く研究している外国人がいる。

中国文化に偶然出会い、大好きになり、はるばる中国にやって来てそれを深く研究している外国人がいる。人民網海外版が報じた。

そのような外国人の中には、帰国後、中国武術教室を開いたり、鍼灸治療院を開いたり、ソーシャルメディアを利用して中国文化を紹介したりする人も多い。

近年、中国の影響力が高まるにつれ、中国、中国語、中国文化に関心を示す外国人が増加している。中国文化の独特の魅力が世界に向けて発信されていると同時に、それをさらに遠くへと携えて行く外国人も増えている。

河北省衡水湖の湖畔にある玉沢園文化館で、冀州市の切り絵細工職人に、切り絵細工の技術を習うリュドミラさんとバレリーさん

ロシア人夫婦のリュドミラさんとバレリーさんは、中国の伝統文化が大好きな、典型的な「中国ファン」だ。近年、ロシアで見た切り絵細工や年画(春節に家の門や扉、壁等に飾る版画)などの中国の無形文化遺産を探しに、二人は何度も中国を訪問している。リュドミラさんは、「中国の切り絵細工はとてもミステリアス。ハサミで赤い紙を切っていくと、いろんな図案ができあがる。この技術を私の子供に教えたい」と話した。

ブラジル・サンパウロで哈法さんが立ち上げた中国語を勉強する番組「中国語が来た(中文来了)」

ブラジル最南端リオグランデ・ド・スル州の都市であるポルト・アレグレ出身の哈法さんの本名はラファエル。中国人の友達からポルトガル語の発音で「哈法」と呼ばれているため、それが中国語名になった。哈法さんは2012年の大学生中国語スピーチコンテスト「漢語橋(Chinese Bridge)」のブラジル大会で優勝した。

鍼灸治療を患者に行うトーマスさん(一番右)

自身が翻訳したスペイン語版の「黄帝内経」を見せるトーマスさん

1980年、大学を卒業したばかりだったトーマスさんは、メキシコ・カンペチェ州で地域ボランティアに参加していた時に、現地の医師が「針治療」を行っているのを偶然見かけ、強い興味を持つようになった。これが、トーマスさんと鍼灸の「縁」の始まりだ。知識欲の強いトーマスさんは海を渡ってそれを学びたいと思い、いろんな人に問い合わせたという。そして、ちょうどメキシコ政府が中国留学に行く学生を募るプロジェクトを行っていることが分かり、中医学を学びたいという強い思いで同プロジェクトに参加した。83年、トーマスさんはメキシコに戻り、中医クリニックを開いた。また、中医学文化のラテンアメリカにおける発信を拡大するほか、中医学、中医薬のスペイン語の参考資料の空白を埋めるべく、92年から「黄帝内経」を含む中医学の書籍の翻訳を始めた。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで絵を描くマーティン・ラメーツィアさん

アルゼンチンの書画家のマーティン・ラメーツィアさんの家に入ると、中国の要素にあふれており、中国人アーティストのアトリエに来たような気分になる。2000年、マーティンさんはアルゼンチンのチャイナタウンで行われていた中医学の授業を受け、その魅力に引き込まれたという。そして、インターネットで資料を調べ、現地にいる華僑のアーティストに弟子入りして学ぶようになり、漢字の構造や意味を理解できるようになった。漢字は1本のカギのように、マーティンさんの中国文化に対する情熱の扉を開けた。書画に国境はなく、絵画の基礎があるマーティンさんは中国画のテクニックもマスターした。今では、マーティンさんは中国の要素を自身の作品に盛り込み、中国の芸術を独特の形式で表現している。マーティンさんは、中国と西洋の文化をコラボさせることで自身の作品にさらに大きな「命」を吹き込んでいると感じている。マーティンさんの作品を通して、中国の芸術作品がアルゼンチンでもより広く受け入れられ、愛されるようになっている。

武術教室「龍魂武道」で、形意拳を教えるアーネさん

武術教室「龍魂武道」で中国語を教えるアーネさん(真ん中)

5. チリ人のアーネ・ボサイランさん(35)は14歳の時に中国武術を習い始めた。そして11年に中国政府の奨学金を受けて、山東大学の大学院で学びながら、武術を学ぶようになった。アーネさんは中国武術の試合で中国人選手と闘い、25回も優勝した。そして、チリに帰国してから、チリ・カトリック大学孔子学院で中国語や太極拳を教えながら、「龍魂武道」という名前の武術教室も開いた。形意拳や太極拳、中国語を教えることで、アーネさんは中国の武術、文化をチリで発信している。(編集KN)

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