100キロの垂直大気層、中国が総合観測システムを開発

人民網日本語版    2017年9月13日(水) 15時20分

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中国科学院大気物理研究所はこのほど、「多周波数帯・多大気成分アクティブ・パッシブ総合観測システム(APSOS)」の開発を完了し、高度100キロの垂直大気層の多要素連続観測を可能にした。この形式の大気観測システムは、世界でも初のケースだ。

中国科学院大気物理研究所はこのほど、「多周波数帯・多大気成分アクティブ・パッシブ総合観測システム(APSOS)」の開発を完了し、高度100キロの垂直大気層の多要素連続観測を可能にした。この形式の大気観測システムは、世界でも初のケースだ。人民網が伝えた。

APSOSプロジェクトの責任者、中国科学院院士の呂達仁氏によると、システムはレーザーレーダー5台、雲観測ミリ波レーダー1台、テラヘルツ超伝導放射測定器1台と望遠鏡によって形成されている。呂達仁氏は、「分かりやすく言えば、これは複数の観測設備を同じステーション内に設置し、天頂点に向け同一地域の大気を同時に観測する。これにより地域内の大気の気温、湿度、風の流れ、雲の分布など複数の気象要素を把握し、かつ温室効果ガスと汚染気体の時空変化をリアルタイムで観測する」と語る。

科学者はこのシステムを利用することで、大気中の瞬時の変化をリアルタイムで捕捉し、研究を行うことができる。また全世界の気候変動などより大きな課題の研究に向け、オリジナルのビッグデータ資源を蓄積することができる。

情報によると、同システムの調整をすでに終え、間もなくチベット羊八井国際宇宙線観測ステーションで使用を開始し、チベット高原の長期的な大気観測・研究を展開する。(編集YF)

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