中国IoT産業は1兆元規模へ 巨大企業も誕生か

人民網日本語版    2017年9月13日(水) 12時20分

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モノのインターネット(IoT)が各国の奪い合う新たな産業の攻略点になっている。9月10日には、工業・情報化部(省)、科学技術部(省)、江蘇省人民政府が主催した2017年世界モノのインターネット博覧会と世界モノのインターネット無錫サミットが開催された。参加者は、「IoTは第4次産業革命を推進し、次世代の巨大企業を誕生させる可能性がある」としている。

モノのインターネット(IoT)が各国の奪い合う新たな産業の攻略点になっている。9月10日には、工業・情報化部(省)、科学技術部(省)、江蘇省人民政府が主催した2017年世界モノのインターネット博覧会と世界モノのインターネット無錫サミットが開催された。参加者は、「IoTは第4次産業革命を推進し、次世代の巨大企業を誕生させる可能性がある」としている。「経済参考報」が伝えた。

中国共産党江蘇省委員会の李強書記は、「IoTは全く新しい接続方法であり、膨大な接続量が次世代の巨大企業を生み出すことは確実だ。IoTは次世代の情報通信技術の代表的な存在として、その急速な発展ぶりと応用の進展が、既存の産業分野や生産要素支援を、お互いに浸透させ、融合させ、分裂させ、統合接続して一体化させ、産業チェーンの延伸や飛躍をもたらし、産業の境界線をますますあいまいにし、クロスオーバー・融合の流れの特徴を一層顕在化させている。現在の状況から考えて、スマート、健康、環境が産業のクロスオーバー・融合において最も優位性があり、最も需要があり、最も飛躍の可能性が高い3大分野だといえる」と述べた。

工業・情報化部の羅文副部長はサミットで、「中国にはすでにチップと部品・機器、設備、ソフトウェア、システム集積、電気通信の運営、IoTサービスを網羅する比較的整ったIoTの産業チェーンが形成されている。すでに計画ができあがった機器から機器端末まで、その数量は1億件を突破し、IoT産業の規模は2009年の1700億元(1元は約16.6円)から2016年は9300億元を超え、年複合増加率は25%を超えた。製造業の重点産業のスマート化に向けた改善をめぐり、一連のテストモデルプロジェクトが実施され、生産・製造の全過程、全産業チェーン、製品全体のライフサイクルの深いレベルでの感知、動態モニタリング、データ収集、スマート技術に基づく方針決定が推進され、産業の質や効率の向上、バージョンアップが促進された」と指摘した。

科学技術部の党組書記も務める王志剛副部長はサミットで、「情報化は発展して今日に至り、コンピューター時代やインターネット時代からモノのインターネットの時代へと進み、感知技術、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新しい科学技術がその中に含まれ、これを基礎に第4次産業革命が起こる可能性が高い。第13次五カ年計画の期間には引き続き情報技術分野の集積応用能力を強化し、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、スマートハードウェア、インターネット、高性能コンピューター、IoT、スマートシティなどの分野でクロスオーバー集積と垂直統合を推進し、経済発展の新たな可能性を切り開くことになる」と述べた。

アリババ(阿里巴巴)集団の馬雲会長は、「IoTとクラウドコンピューティング、ビッグデータが一緒になって初めて真の未来が切り開かれる。未来のデータは最も重要な生産資料になり、計算能力が強大な生産力になる。新小売の後、巨大な変革が起きるのは新製造業だ。大量の製造業が、今後10年から15年の間に直面する痛みや苦しみは現時点での想像をはるかに上回るものになる。未来の製造業は大規模化に頼らず、流れ作業に頼らないものになる。未来の製造業は必ず個性に対応した、オーダーメード型になり、必ずC2B(消費者から企業への取引)になる。B2Cではない」との見方を示した。(編集KS)

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