帝王切開拒否された妊婦が飛び降り自殺、殺したのは「医療制度」か「家庭」か―中国

Record China    2017年9月11日(月) 16時50分

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中国陝西省楡林市で、激しい陣痛に襲われた26歳の女性が帝王切開を拒否され、窓から飛び降りて死亡するという事件が起きた。写真は楡林市第一医院。

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2017年9月9日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、中国陝西省楡林市で、激しい陣痛に襲われた26歳の女性が帝王切開を拒否され、窓から飛び降りて死亡するという事件が起きた。

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事件が起きたのは8月31日。女性は楡林市第一医院の5階から飛び降りて自殺した。病院側は女性の夫が手術同意書のサインを拒んだため手術ができなかったと主張しているが、女性の家族は亡くなった女性もその夫も帝王切開を頼んだが断られたとし、病院に過失があったと主張している。

女性が飛び降りる前の映像がネット上に流出した。女性がひざまずいて帝王切開を求める様子が映っているが、この映像についても両者の意見は対立。病院側は女性が土下座している相手は夫だとしている。

事件が伝えられると、国家衛生計画生育委員会は詳しく調査すべきだと指示を下したが、その後の情報はいまだ明らかになっていない。ネット上では、痛ましいこの件に関して、激しい怒りと悲しみをあらわすコメントが多数書き込まれている。

あるネットユーザーは「中国の医療制度が女性を殺した」と断罪している。中国は出産で帝王切開の割合が世界で最も高い国で、政府は帝王切開を減らすよう病院に指示しており、今回の事件で病院が帝王切開を拒否したのもそのせいではないかと推測している。

その一方で、帝王切開は出産費用が高額になりやすく、手術費が支払いきれなくなるケースも少なくないことも、事件発生に影響したのではないかとの見方もある。(翻訳・編集/岡田)

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