「米軍撤収」か「核武装」か、THAADで分断された韓国社会=「何事にも賛成する者もいれば、反対する者もいる」―韓国ネット

Record China    2017年9月11日(月) 9時20分

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8日、韓国・ソウル経済によると、慶尚北道星州郡へのTHAAD配備が、韓国市民社会を極端に分断している。この報道を受け、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

2017年9月8日、韓国・ソウル経済によると、慶尚北道(キョンサンプクト)星州(ソンジュ)郡への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備が、韓国市民社会を極端に分断している。

進歩系団体はTHAAD撤去に加え「駐韓米軍撤収」まで叫び始め、保守陣営では「われわれも核武装を」と要求している。

8日、進歩系団体で構成された組織「米軍の強制占拠72年、THAAD撤去!米軍撤収!平和協定締結!共同行動」は、ソウル鍾路(チョンノ)区光化門(クァンファムン)のKT光化門ビルの前で記者会見を開き、「米軍が韓半島(朝鮮半島)を占領してから72年が過ぎた」とし、「軍事的効果がないTHAADを無断配備するなど、平和統一の障害物である在韓米軍は撤収しなければならならない」と要求した。

一方、わずか20メートルほど離れた所では、「北朝鮮人民解放戦線」、「北朝鮮人権団体総連合」など30余りの保守系団体が、対抗記者会見を開き、「核武装も辞さない」と声を上げた。これら団体は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権を糾弾し、「在韓米軍の撤収こそ、北朝鮮が望む事」と主張した。

警察は同日、双方の間に約160人の警官を投入するなど、万一の事態に備えた。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「朝鮮半島の非核化は米国が主導している。韓国の核保有を米国が容認しないのは当たり前」「核武装なんてありえない」など、核保有を叫ぶ保守系団体の主張に懐疑的な意見が寄せられた。

その一方で、「戦略的要地の韓国から米軍が撤収する訳ないだろう」「今の時期に米軍撤収を叫んでいる奴らは、本当に韓国国民か?」「米軍撤収を叫び、進歩派を装ってはならない。真の進歩派にとって迷惑だ」など、進歩系団体が主張する「米軍撤収」にも否定的な声が見られた。

その他に、「韓国は民主国家だから、何事にも賛成する者もいれば、反対する者もいる」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

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