出産目前の妊婦の自殺事件、医療権利について熱い議論巻き起こる―中国

環球網    2017年9月8日(金) 22時20分

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中国のある出産前の妊婦が転落して死亡した事件が、中国のSNSでネットユーザーの怒りと驚きを招いた。資料写真。

中国のある出産前の妊婦が転落して死亡した事件が、中国のSNSでネットユーザーの怒りと驚きを招いた。死亡した妊婦は家族が帝王切開手術を拒絶したため、痛さに耐え切れなくて窓から飛び降り、自殺したのだという。事件に対し、病院は家族の再三の拒絶で帝王切開手術を行わず、妊婦は痛みに耐え切れないため窓から転落したのだという声明を出した。一方、死亡した妊婦の夫は病院の言い分を否定し、家族は帝王切開手術を拒絶していなかったと称した。

中国の法律によると、医師と看護師は重大な外科手術を実施する前に、患者家族の同意を得なければならない。だが、中国のSNSでは「なぜ妊婦が自分で決定することを許さないのか」という質問が圧倒的だ。

中国版ツイッター微博(ウェイボー)では、「妊婦には自分の状況が分かる。何で彼女のサインには意味ないのか?」というコメントに1万以上の「いいね」が寄せられた。また、「妊婦の家族は犯人と見なすべきだ」「法律によって刑罰を言い渡すべきだ」という声もある。

帝王切開手術は中国で好まれている。比較的進んだ方法で、それほど痛くない出産とも考えられている。だが、2015年10月の一人っ子政策廃止の発表がこういう状況を変えた。現在、国家とメディアは二人目の子どもの出産を積極的に奨励しており、また、女性は帝王切開について熟考の上に実行すべきだとアドバイスされている。

中国国家衛生・計画生育委員会の毛群安氏は2016年、英紙フィナンシャル・タイムズの取材に対し、「もし第一子を出産する時、帝王切開を選ぶなら、2回目の妊娠に影響が及ぶ可能性がある。女性はこの点についてよく考える必要がある」と語ったことがある。自然分娩と比べ、帝王切開のリスクは高く、さらに子宮の破裂や前置胎盤を招く可能性もあるという。これらは余病を誘発し、将来の妊娠に影響が及ぶ可能性があると考えられている。(提供/環球網・編集/黄テイ)

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