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中国では、中国大学統一入学試験(通称「高考」)が6月に終了した。では、すでに名門大学の合格通知書を受け取った学生らは長い夏休みに何をしているのだろう?人民網が報じた。
中国では、中国大学統一入学試験(通称「高考」)が6月に終了した。では、すでに名門大学の合格通知書を受け取った学生らは長い夏休みに何をしているのだろう?人民網が報じた。
筆者はこのほど、杭州外国語学校、杭州学軍中学(中高一貫校)などの名門高校を卒業したばかりの学生、浙江大学の合格通知書を受け取った学生らを対象に、簡単な調査を行った。
勉強に忙しく励んだ高校での3年間を終え、学生やその家族らも、やっとほっと一息ついているところで、回答者の約9割が高校生活の終わりを祝い「卒業旅行」に出かけていた。また、一生のうちで最も長い休みとなる可能性のある3カ月間の夏休みに、自動車学校に通っている人も43%いた。意外だったのは、「新しい顔」で大学生活に入ろうと、夏休みに美容整形をしている学生が多い点だ。
9割が「旅行」
回答者の88.24%が夏休み中に少なくとも1度は他の省や海外に卒業旅行に出かけていた。旅行のパートナーで最も多いのは、親ではなく、高校時代の同級生だ。同級生と卒業旅行する人の割合は82.35%に達した。
旅行の回数を見ると、2-3回がほとんどだった。うち、最も多いのが2回で47.06%。3回は23.53%だった。
大学の授業の予習をする真面目な学生も
回答者の43.24%が高考終了後、自動車学校に学ぶ場所を移していた。
また、夏休みに大学の授業の予習をするという真面目な学生も60.81%いた。
上海のある大学に入学することが決まっている章さんは、大学の授業も忙しいことを知り、オンラインでその大学の高等数学と経済学の教材を購入したという。
「工科が専門になるので、高等数学は必ず勉強することになる。だから、まず基礎を自分で勉強しておくつもり。つまり、前もって大学に慣れておくということ。夏休みに、英国の経済学者ジョン・スチュアート・ミルの『経済学原理』も読んだし、英語の単語もたくさん覚えた」と章さん。
「僕は一生懸命勉強しているほうではない。オンライン塾や英語検定TOEFL、IELTSの対策授業などに参加している同級生、さらに、スペイン語を独学している同級生もいる」という。
さらに、対人関係の能力を向上させ、将来社会に出る時の基礎を据えるためにと、アルバイトなどをしている学生もいる。
夏休みの美容整形クリニックの客は40%が高校卒業生
浙江大学や上海交通大学などの名門大学への入学が決まっている学生に対する調査では、回答者の3分の1が夏休みに自分の容姿を美しくする計画であるとした。その主な方法は、フィットネスやダイエットで、27.03%を占めた。
スポーツジムの多くも、高校卒業生を対象にした割引キャンペーンを打ち出している。浙江省湖州市のあるスポーツジムの社長は、「平日の昼間は、普通は人が少ないが、高校卒業生は夏休みで比較的時間があり、需要もある」と話した。
学生の間でプチ整形が人気になっていることは注目に値する。
杭州整形病院・整形科の孫豪主任は取材に対して、「毎年、夏休みになると、とても忙しくなり、1日当たり数十件、多い時で百件以上の各種美容整形手術をする。手術を受ける人の80%が学生。近年、高校卒業生が占める割合が年々高くなっており、学生の約50%を占めるようになっている」と説明した。(編集KN)
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