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北京にこのほど、「シェア・トレーニングルーム」と名付けられた珍しい設備が登場した。
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北京にこのほど、「シェア・トレーニングルーム」と名付けられた珍しい設備が登場した。利用者はスマホのアプリをダウンロードして登録、実名による認証とデポジットの支払いを済ませた後、自分の「パーソナル・トレーニングルーム」を利用できる。利用料は5分間1元(1元は約16.3円)となっている。中国新聞網が伝えた。
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〇1元でトレッドミル5分間使用可能、エアコン・TV完備
シェア自転車、シェア睡眠カプセル、シュア・モバイルバッテリー(充電宝)などの「シェアスタイル」に続き、「シェア・トレーニングルーム」がこのほど、北京の複数の団地内に登場した。
これらの「ミニ・トレーニングルーム」は専有面積が5平方メートルほどで、部屋の中にはトレッドミルが1台設置されている。このマシンを使用するには、利用者はスマホでアプリをダウンロードし、登録作業を行い、実名認証とデポジット支払いを済ませる必要がある。利用する際に、トレーニングルーム入口ドアのQRコードをスマホでスキャンすれば、ドアが開く。トレッドミルの使用開始と同時に、アプリが時間計測をスタートする。
製品のカスタマーサービス担当者によると、シェア・トレーニングジムは24時間利用可能という。
記者がトレーニングルームを体験してみた。一般のトレーニングジムと比べ、シェア・トレーニングルームはやや粗末な感じがするが、運動を行う上での基本的なニーズは満たしている。室内のトレッドミルは、一般のトレーニングジムのトレッドミルとは大差ない。利用者は自分の好みに応じて、速度調節と傾斜調節をすることができる。
室内にはトレッドミルのほか、エアコン、テレビ、照明器具が配備されている。利用者は、トレッドミルでの走行中にテレビを観ることができる。室内の温度も、エアコンで自由に調節できる。
このほか、一日単位の衛生記録ノートが置かれている。紙面には、床・トレッドミル・テレビ・エアコン送風口に関する日々のチェック状況が記載されている。部屋の隅には、1台の小型消火器が設置されていた。
利用料金については、利用者は登録時に99元のデポジットを支払うことになっている。トレッドミルの利用料金は、5分間1元と定められている。
〇体験者の感想:「使い勝手は良いが、利用できるのはトレッドミルのみ」
登場したばかりのシェア・トレーニングルームだが、すでに多くの人が体験しているようだ。
記者は10日午後、北京市朝陽区京棉新城付近にあるシェア・トレーニングルームに、利用を終えたばかりの若い女性に遭遇した。彼女によると、「シェア・トレーニングルーム」の専門性や快適性は、一般のトレーニングジムに劣るものの、比較的気軽に使えるという。だが、欠点がいくつかあると指摘し、「室内の空気が少し臭い気がする。また、マシンがトレッドミル1種類だけというのも残念。別のマシンがあればもっと良いのに」と話した。
利用者が指摘するこのような問題に対処するため、運営方は微信(Wechat)グループを立ち上げ、利用者がユーザーエクスペリエンスに関する交流を行えるよう取り計らったという。
技術面での問題から、時間計測は利用者頼み カスタマーサービス:現在改善中
多くの利用者が、トレーングルームは使い勝手が良いと感じているが、複数の技術的な問題も明らかになっている。
例えば、利用時間の計測は、利用者がスマホを操作することで行われており、トレーニングルームを出る時間によって課金されていないという点だ。
記者が体験した際にも、スマホで利用する10分前に予約ができるが、予約した時間に別の人がトレッドミルをまだ使用しており、室内に入ることができなかった。前の人が出てきてようやくスキャンして入室できた。
利用者が指摘しているこれらの問題について、カスタマーサービスは、「解決に向けて取り組んでおり、スマホのアプリも絶えずバージョンアップしている」という答えが返ってきた。(編集KM)
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