地震避難した客の未払い飲食代約100万円、ほとんどが店に戻って清算―中国

人民網日本語版    2017年8月15日(火) 5時40分

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レストランで食事中に地震が発生したとしたら、誰もが勘定はさておき、まず身の安全を守るために避難することを選ぶだろう。しかし、安全に逃げ切ることができた後、あなたは料金を払いにレストランに戻るだろうか?新民網が伝えた。

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レストランで食事中に地震が発生したとしたら、誰もが勘定はさておき、まず身の安全を守るために避難することを選ぶだろう。しかし、安全に逃げ切ることができた後、あなたは料金を払いにレストランに戻るだろうか?新民網が伝えた。

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〇地震当日夜の未払い金は6万元以上、店舗側は「仕方ないこと」

8日夜に起こった四川省九寨溝地震の際には、陝西省西安市も強烈な揺れに見舞われた。西安小寨賽格国際ショッピングセンターのフードコートにいた人々の多くもすぐさま避難したため、未払いの食事代はなんと6万元(約98万円)以上に達した。

同ショッピングセンターで働く杜さん(女性)は、「地震発生時、情況はかなり緊迫していたが、それでも支払いを済ませるために戻ってきたり、地震後すぐにレストランに戻り、精算を済ませる客もいた。また、翌日(9日)に支払いに来る人もいれば、店に電話をかけてきて、後日支払いに来ることを伝える客もいた」と話す。

そして、「ショッピングセンターで働く従業員を対象とした防災訓練では、地震など不可抗力による突発的事態に遭遇した場合には、何よりもまず客を避難させることを繰り返し教えられている。したがって、8日夜に地震が起こった時、客に精算を求めるようなケースは一切発生しなかった。また、地震のために未精算のままで店を後にした客を責めるようなトラブルも生じていない。当然ながら、店側としては、危険な状況が去った後、客が都合の良い時に店に来て勘定を済ませてくれることを望んでいる」とした。

〇「客が戻ってきて精算してくれるとは思わず、感動した」

ショッピングセンターのフードコートには、レストラン約80店が立ち並んでおり、そのうち半数の40店で、地震によって客が未精算で店を出たケースが生じた。

6階にある火鍋店で働く何さんは、「地震が起きた時、店内の天井から下がっていた照明ライトが揺れたが、揺れ幅はそれほど大きくなかった。客の多くが入り口に押し寄せ、店外に逃げだしたが、もちろん我々は、彼らを制止するようなことはせず、むしろ複数ある入り口に立って、客が逃げるのを誘導した。その後、店に戻ってきた客は全員、非常に礼儀正しく、地震のためにお勘定ができなかったことを詫びた。実を言うと、彼らがわざわざ店に戻って来て精算してくれるとは思っていなかった。本当に称賛すべきこと」と話した。

〇客の立場だったら、店に戻って精算する?

記者は10日、街角で多くの市民を取材。彼らのほとんどが、「わざわざ店に戻って精算を済ませる客は賞賛すべき」という意見だった。さらに、もし自分がそのような状況に直面した場合、どう対応をするかという質問に対しては、以下のような様々な回答が得られた。

賈さん(女性)は、「状況次第。もし、注文したばかりで、一口も食べてなかったら、わざわざ店に戻って食事代を払うことはしない。でも、ほとんど食事を終えていたなら、精算しに行く」と話す。

孫さん(男性)は、「突然地震が起きて、店から未精算で飛び出すというケースは、情状酌量の余地が十分にある。翌日になり、仕事が非常に立て込んでいるなら、精算に行くのは、その夜の退勤後もしくは休日になってしまうだろう。あるいは、もう少し日にちが経って落ち着けば、店に戻ってきて勘定を済ませる客も増えるかもしれない」との見方を示した。

劉さん(女性)は、「店にわざわざ戻って精算する人は、素晴らしいの一言に尽きる。私たちは、色々と理由をつけて精算に行かない人もいるが、逆に、色々な理由を見つけて勘定を済ませに行くべきだ」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集KM)

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