<中国人観光客が見た日本>日本人の民度はたしかに高いが、びっくりするほど高いわけでもない

Record China    2017年8月19日(土) 12時50分

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18日、日本を訪れた中国人観光客が、その時の様子をブログにつづっている。

2017年8月18日、日本を訪れた中国人観光客が、その時の様子をブログにつづっている。以下はその内容。

子どもの頃に見た中国中央テレビのドキュメンタリー番組で、日本が日清戦争で清の北洋艦隊を撃破したことを知り、日本は中国よりもずっと発展しているのだと思った。

日本人は第二次世界大戦から中国人にずいぶんひどいことをし、中国人は日本に対しては憎しみとあきらめの入り交じった感情を抱いている。憎しみが歴史の先生に教わったものだったら、安倍晋三首相が「731」と書かれた軍用機に乗るなどの行為で私の憎しみの気持ちもより現実のものになっていたかもしれない。

だが、これからの20年以内には、中国と日本は歴史上のそうした憎しみの一部を取り除き、あらためて共に歩んでいけるようになると信じている。欧米のような同盟関係をつくり、新たな世界秩序の中心になれるはずだ。ここ10年で、中国は驚くほどの急成長を遂げた。2006年には、中国のGDPは日本を上回り、現在では日本の3倍以上になっている。

しかし、国が成長するにつれ、日本から学び取る必要があると主張する人が絶えない。日本人は民度が高い、日本人は道徳的だ、イノベーション力がある云々。つい最近、北海道で消息を絶った女性も、失踪前に書き込んだマイクロブログで日本人の民度の高さを褒めちぎっていた。そうした事情から、私は日本に高い関心を抱くようになった。

私の月収はそう悪くないが、1年間節約し、国のGDPにはまったく貢献せず、日本に行くためだけに2〜3万元(約33万〜50万円)のお金を費やす。こうしたことが中国では一種の現象になっているのだろうと思う。外国のものはいい、安いと言って、さまざまな爆買いが流行になっている。

中国が豊かになったのはここ10年、特に5年ほどのことだ。ある香港の知り合いから聞いたのだが、中国人の爆買いは、何十年も前の日本人がルイ・ヴィトンやシャネルを買いあさったのとよく似ているという。時は移り変わって、日本人はより理性的になり、その後に中国人がやってきたというわけだ。それがいいとか悪いとかではなく、成長する過程の1ステップにすぎないのだと感じる。

しばらく前のことだが、ある動画が中国でとても話題になった。日本の子どもたちが道を渡ろうとしていると、1台の車が止まって渡らせてくれた。道を渡り終える時、子どもが振り返ってお辞儀をする様子を映した動画だ。これについて、私は言いたいことがある。旅行中、東京や大阪、京都などの都市部を巡ったが、そんな光景は目にしなかった。

私はオーストラリアに長年住んでいたが、車が人に道を譲ることは日常的な出来事だった。ある時、私に道を譲ってくれた車が後ろから来た車に追突されてしまったことがあった。とても申し訳なく思ったが、そのオーストラリア人は気にせず行ってくれと言ってくれた。この出来事はとても印象深い。オーストラリアでは横断歩道に人がいたら、車は止まるものなのだ。たとえ横断歩道が30メートルもあったとしても。

そうしたことは日本では見なかった。状況次第でたいていの車は止まって歩行者を待ってくれるが、例外もあった。私の妻は例外を目にすると、決まって「きっと中国人だわ」と言って、私にたしなめられた。

日本人はたしかに民度が高い。しかし、それは驚くほど高いわけでもないと思う。車が人に道を譲るということで言えば、中国は、特に浙江省などの都市部では日本の水準の60〜70%にはよくなっているはずだ。国が発展するにつれ、こうしたことも話題に上らなくなるだろうと私は確信している。(翻訳・編集/岡田)

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