日本人はなぜ「三国志」が好きなのか―中国メディア

人民網日本語版    2017年8月6日(日) 0時10分

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「三国志」を題材とする映画やドラマは、中国人だけではなく、日本人にもよく知られており、人気も高い。

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「三国志」を題材とする映画やドラマは、中国人だけではなく、日本人にもよく知られており、人気も高い。ここ最近、中国で大ヒット中の大型歴史ドラマ「大軍師司馬懿の軍師連盟」はまだ日本で放送されないにもかかわらず、すでに大きな話題となっている。実は、日本人は「三国志」に対して中国人にも負けないほど興味津々であるという。

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▽日本人は「三国志」が一体どれほど好きなのか?

1995年、ドラマ「三国演義」は日本のNHKで放送され、非常に高い視聴率を獲得した。日本人は「三国演義」を「中国で最も素晴らしい大河ドラマ(歴史ドラマ)」と賞賛した。ジョン・ウー呉宇森)監督による映画「レッドクリフ」(原題: 赤壁)は、日本で上映されたアジア映画の中で最も高い興行成績を記録した。

日本神戸市の長田区には、三国志の登場人物の彫像や三国志美術館、公園などが建てられており、まるで三国志テーマパークのようだ。さらに、日本では三国志検定までもある。この検定は2008年から、東京や名古屋、大阪などの都市で実施されている。受験料は少なくとも4980円かかるのだが、何千人もの受験者がいたという。

漫画やゲームで見られる三国志ブーム

三国志の題材の大ヒットは日本の漫画にも影響を及ばした。1971年から連載された横山光輝氏の漫画「三国志」は15年間の連載期間中に、単行本全60巻、6000万本以上が発売された。

三国志を題材とするゲームは、例えば「三国志」シリーズ、「三国志英傑伝」シリーズ、「三国無双」、「真・三国無双」など、実にたくさんある。

▽日本のビジネス界の三国文化への熱狂

日本経済の高度経済成長の中で、多くの学者は「三国演義」の兵法と人材活用の方法を現代企業の経営管理と人間関係に導入し始めた。

「三国志」は各集団の矛盾と衝突を描きながら、多くの解決経験を提供してくれた。これは厳しい競争の中に発展を求める企業にとって極めて参考に値する内容である。パナソニックの創始者である松下幸之助は、三国志の登場人物が最高の師だと幾度も話していた。

▽日本人が三国文化に夢中になる理由とは?

武士道精神は日本人に高く評価されている。米国の文化人類学者ルース・ベネディクトは、「『菊と刀』の中で、『菊』は『君に忠』という思想、『刀』は武士道を代表している」と指摘。ここの「君に忠」という考え方は「三国志」に現れた「忠君」の理念に合致しており、日本人が三国文化に夢中になる一つの重要な文化的要因といえるだろう。「刀」が代表する日本人が武を尊ぶ性格は、日本人の生活のさまざまな方面に影響を与えた。三国という戦争が氾濫する乱世を舞台に、英雄たちは勇ましい姿で戦場に出征し、才能と智謀による対決を見せた。この乱世に覇権を争うことは「武を尊ぶ」精神を余すところなく表わした。だからこそ日本人が三国文化に夢中になる重要な原因となったのだ。(提供/人民網日本語版・編集HQ)

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