人民網日本語版 2017年8月2日(水) 21時20分
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中国成都市のある団地には「雅馨耕作隊」という名の23世帯が集団で農作業を行っているグループがある。その名声は広まり、北京や上海だけではなく、日本からも団体や個人の見学者が訪れているのだという。
中国成都市のある団地には「雅馨耕作隊」という名の23世帯が集団で農作業を行っているグループがある。その名声は広まり、北京や上海だけではなく、日本からも団体や個人の見学者が訪れているのだという。成都商報が伝えた。
▽23世帯による集団での野菜作り 栽培作物の種類や方法を統一して計画
雅馨耕作隊は2014年から庭の花壇の一部を利用して野菜を作り始めた。だが、長さ10メートル、幅1.5メートルという狭い花壇ということもあり、その収穫量ではメンバー全員のニーズを満たすことができなかった。2015年、彼らは団地内側に一列に並ぶガレージの屋根の上の約50平方メートルのスペースに目を付けた。そして街道弁事所や団地の支持の下、公益ベンチャー基金「緑色家園」プロジェクト資金を獲得し、ガレージの屋根の上の菜園は正式に種まきを始めることとなった。
副隊長を務める呉永輝氏によると、どの時期に、どの作物をどのように植え、いつ収穫するのかという点はすべて統一して計画されているのだという。限られた土地なので、最大限に活用することがとても重要となってくる。そのため、耕作隊は細かいルールを作り、メンバーはそれらをしっかりと遵守しているのだという。
▽たい肥は生ごみ、水は雨水を再利用
唐辛子やサツマイモ、かぼちゃといったごく普通の野菜から、ミントやカワミドリまで、30種類以上の野菜を一年中途切れることなく栽培するこの菜園。畑の外側には雨水を集める缶が四つ置かれている。団地の屋上からチューブで雨水をこの缶まで導き、溢れた分はまた排水溝に導くという仕組みになっている。缶ごとに水を1トン蓄えるので、深刻な旱魃でもない限り、畑の灌漑を心配する必要はない。
缶の両側には、二つの大きなプラスチックのバケツがある。台所のゴミを中に堆積し、3カ月間発酵させると、とても優れた肥料になる。呉氏によると、このリサイクルは環境保護にもなるということだ。
▽外国人も見学に訪れるほど耕作隊が有名に
種まき、施肥、土の鋤き返し、虫の駆除、収穫など全ての農作業を共に分担して実施。サラリーマンや子供のいる家庭では、週末に子連れで農作業をしながら、子供に農業生活を体験させることもできる。この菜園のおかげで、以前は付き合いのあまりなかった人間関係もさらに親密さを増している。
雅馨耕作隊が有名になるにつれて、北京や上海だけでなく、日本の団体や個人もが見学に訪れているという。(提供/人民網日本語版・編集HQ)
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