データで見る中国人女性の暮らしぶり―中国

人民網日本語版    2017年7月19日(水) 15時50分

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社会科学文献出版社はこのほど「中国人女性生活状況報告(2017年)」を発表した。中国の都市部に暮らす女性の生活の質(QOL)に焦点を当てたものだ。

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社会科学文献出版社はこのほど「中国人女性生活状況報告(2017年)」を発表した。中国の都市部に暮らす女性の生活の質(QOL)に焦点を当てたものだ。

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◆収入:経済的地位が上昇中

一人あたり平均可処分所得が緩やかに増加するのにともない、現代の女性の家庭での地位と社会的・経済的地位も上昇を続けている。関連の調査によると、2016年に都市部で暮らす女性個人の月平均収入は6936元(1元は約16.7円)で、世帯収入への平均寄与度は38%となり、15年に比べ、回答者の40%以上が個人の月収が増加したと答えた。都市別の女性回答者の個人月平均収入は、東部、中部、西部の地域分布に従って、高収入、中レベルの収入、低収入となり、各行政区域の経済状況とほぼ合致する。

収入は増えているが、個人の月平均収入に満足している女性の割合は30%に満たない。そのうち20〜29歳の年齢層は個人の収入に対する満足度が最も低い。その重要な原因の1つは、回答者が望む個人の月平均収入(1万2705元)と実際の収入との開きが大きいことだ。

◆仕事:自分の価値をより多く実現させたい

「男は外、女は内」という観念が徐々に変化し、「専業主婦」の称号はもはや多くの女性の評価するものではなくなり、回答者のうち「夫に家族を養うだけの十分な収入があれば、専業主婦になるのも悪くない」と答えた人はわずか30%だった。経済的な独立のため、暮らしをより充実させるため、また社会的な交際の範囲を広げるため、自分の潜在能力を発揮するためなど、仕事は女性にさまざまな意義をもたらす。だがこれと同時に、「仕事と家庭の両立」が理想の仕事の重要な基準でもある。

仕事と家庭という「ダブルの任務」に直面して、女性は男性よりも多くの圧力を抱え込んでいるのかもしれず、回答者の86%が「仕事の圧力がある」と答え、半数以上が「圧力が大きい」と答えた。日常的にこなさなければならない仕事が多いだけでなく、仕事と家庭の両立も圧力の最大の発生源となっている。

◆家庭:幸福感と密接につながるもの

女性は仕事で巨大な圧力をうけながらも、生活に対しては終始楽観的な態度を保っている。2016年には回答した女性の60%以上(63.5%)が「幸福を感じる」と答え、幸福感指数は73.9ポイントとなり、いずれも15年(60.3%、72.4ポイント)を超えた。例年と同じく、女性が最も幸福を感じることは家庭や家族と密接につながっていた。

家庭がなごやかで仲がよいという幸福に関わる「一番大切なこと」では、夫婦関係が最も重要な影響要因になる。回答者の多くが、「有効なコミュニケーション」、「性的に相手に忠実であること」、「性格・振る舞い」が夫婦の関係性を促進する3大要因と考え、「無関心(冷たい暴力)」、「疑り深く相手を信用しない」、「浮気」が夫婦関係を損なう3大要因と考えている。

感情という要因だけでなく、夫が家に帰ると「一切何もしなくなる」という状況も妻にかかる圧力を増大させるが、こうした状況は進行している。2016年には、回答した女性の一日の家事労働時間は2.6時間に達し、15年より30分近く増えた。今なお女性と高齢者が家事の主な担い手である状況が続いている。

◆健康:心と体のどちらも大切

仕事や家庭からくる圧力に直面すると、女性の心身の健康状態も相応の影響を受けることになる。全体としていえるのは、女性の年齢が若いほど、個人の収入が多いほど、健康状態は良好になり、回答者の60%以上が「体は健康」と答え、割合は前年よりやや上昇した。

心の健康については、北京、上海広州の女性にかかる圧力は相対的に大きいが、ほとんどの女性は圧力に対して正確な認識をもち、効果的に解消することができている。一方、二線都市と三線都市の女性でネガティブな感情を抱えている人の割合が少なくないことが注視される。

例年と同じく、回答した女性のメーンの精神状態は積極的、包摂的、現状に満足といったところで、前向きなプラスのものだった。現実の中で、女性は生活と仕事の重圧を受けて、家族が生活するために世話をし子どもを育てるという重責を担い、同時にさまざまな役割や立場がもたらす複雑な関係や心理的圧力にも直面しなければならない。そこで心の健康を維持するためのストレス解消法、ルート、個人の認識などが非常に重要であり、社会も個人もこの点を引き続き十分に重視するべきだといえる。

◆消費:「キャッシュレス」で買い物がさらに盛んに

都市部の女性の伝統的な消費分野における消費は引き続き旺盛な伸びを示している。2016年9月をみると、回答者の個人消費支出額は4280元に上り、世帯支出の42.7%を占めた。女性個人の最大の支出項目をみると、衣類・服飾品の購入を挙げた人の割合が11年連続でトップだった。世帯では「子どもの教育と世話」が最大の支出項目になっている。

現在、ネットショッピングが消費の重要なルートになっており、2016年には回答者のうち「ネットショッピングをしたことがない」と答えた人は5%に満たなかった。ネットショッピングの支出は世帯支出の4分の1近くを占める。17年には、女性のネットショッピング支出は増えることはあっても減ることはないとみられる。これと同時に、携帯電話でのモバイル決済も都市部の女性の第2の決済方法になり、キャッシュレスのライフスタイルが徐々に広がり、ますます盛んになっている。(提供/人民網日本語版・編集KS)

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