ロシアのアイスクリームが中国市場進出へ

人民網日本語版    2017年7月18日(火) 12時0分

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昨年中国・杭州で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議に、ロシアのプーチン大統領が手土産に持ってきたアイスクリームが、中国で大きな話題となり、多くの中国人がそれを食べてみたいと期待している。

昨年中国・杭州で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議に、ロシアプーチン大統領が手土産に持ってきたアイスクリームが、中国で大きな話題となり、多くの中国人がそれを食べてみたいと期待している。そのアイスクリームのメーカーは、中国市場に進出するための関連の許可証をすでに取得したという。そのメーカーのローラ社長は、「第一陣が近日中に中国市場に到着する」としている。

周知のとおり、アイスクリームは溶けやすいため、運送や保存のために多くの条件をクリアしなければならない。それがハードルとなり、アイスクリームのメーカーの販売範囲は通常、限られている。輸出業務を担当している同社のジェーニス副社長は、「中国市場を開拓するために、クーラーボックスを使って商品のサンプルを中国に空輸し、市場の反応を見たことがある。現在、大量のアイスクリームをロシアから中国に輸出しなければならなくなった。一番適しているのは鉄道で運ぶ方法」と説明する。

ローラ社長は、「中国が提唱する『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブに感謝している。以前なら、ロシアからコンテナを中国に運ぶのに少なくとも1カ月かかった。しかし、『一帯一路』の建設により、国境を超える鉄道運輸がスピード化され、通関の手続きも簡素化された。現在、ロシアの荷物は10日以内に中国の大連港に到着する」としている。

そして、「第一陣のアイスクリームが、近日中に中国へ向かう列車に乗せられる。同社のアイスクリームは10年かけて中国市場に溶け込む計画」と明らかにした。

ロシア輸出センターが今年2月に発表した統計によると、2016年、ロシアの対中国食品輸出は、15年に比べて19.5%増加し、15億4200万ドル(約1742億円)規模になった。アイスクリームは現在、ロシアから中国への輸出が認可されている唯一の乳製品で、昨年一年の輸出額は320.5%増と激増した。しかし、アイスクリームが対中輸出食品に占める割合は依然として低く、大きな成長の余地を残している。

ロシアの通信社・スプートニクは、関連機構の報道を引用し、「中国の消費水準が向上し、輸入商品、特に天然健康食品の需要が急速に高まっており、ロシアのメーカーにとってはチャンス。17年、ロシアの対中食品輸出額は少なくとも30%増となるだろう。期待に値するのは、多くのロシアのメーカーがブローカーを通じたビジネスをやめ、中国に設立した事務所を通して、中国の小売業者と直接提携する方法を試している点」と伝えている。(編集KN)

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