2008年4月29日早朝、深セン市羅湖区の道路清掃作業員がストライキし集会を開いて区政府に待遇改善を要求した。区政府関係者は改善を約束、開始から5時間で集会は解散した。南方都市報が伝えた。

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清掃作業員は週40時間の労働に1時間5元（約70円）の残業代を含めても月給は930元（約1万3000円）程度にしかならない。物価が高い深セン市では極めて厳しい給与水準と言える。しかも一部企業では給料の未払いまであったという。さらに3分の2の従業員は社会保険にも加入していない。

区政府は清掃作業員の所属企業や関連部局関係者を集めて協議、集会現場で清掃作業員らの要求に応えることを表明した。所属企業は月給を少なくとも月50元（約700円）アップすること、企業の基準に従って正当な残業代を支給すること、給与は月末に期日通り支給すること、全従業員を社会保険に加入させることを約束した。

深セン市の道路清掃業は規制緩和の影響で参入ハードルが下がり、受注金額の値下げ競争が続いている。そのため各社の利益水準は低下し、もともと低賃金だった従業員の待遇も悪化している。関係部門は請負金額の引き上げを提唱しており、市政府は検討作業に入っている。（翻訳・編集/KT）