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中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は先週、18歳から35歳までの青年1998人を対象とした調査を実施した。
中国青年新聞社社会調査センターと問巻網は先週、18歳から35歳までの青年1998人を対象とした調査を実施した。回答者の52.2%は、「大学在学中は、結婚に適した時期ではない」と答え、「大学在学中は結婚適齢期」とした人は27.9%だった。また、「大学在学中は出産に適した時期ではない」は68.8%、「出産に適した時期」は17.5%だった。回答者の56.3%は、「大学生はまだ完全に成熟しているとは言えず、不確定要素が大きい将来を決定づけるには早すぎる」と考えていた。中国青年報が伝えた。
回答者の男女比は、男性が48.9%、女性が51.2%だった。
〇大学在学中は結婚に適しているか?
「適していない」52.2%、「適している」27.9%
調査によると、回答者の52.2%は、「大学在学中は、結婚に適した時期ではない」と答え、「大学在学中は結婚適齢期」とした人は27.9%だった。また、「大学在学中は出産に適した時期ではない」は68.8%、「出産に適した時期」は17.5%だった。このほか、回答者の50.7%は、「大学在学中に子供を持つ人を『人生の勝ち組』と見なすことはできない」と答え、「『人生の勝ち組』と見なすことができる」とした人は20.0%だった。
大学在学中に人生のパートナーに出会ったとしても、「結婚・出産は卒業するまで待つ」と答えた人は78.6%に上り、「在学中の結婚・出産は問題ない」とした人は13.0%にとどまった。
国家二級心理カウンセラーの資格を持つ、「百合網」シニア婚活コンサルタントの周小鵬さんは、次のような見方を示した。
「若者の多くは、スピーディかつ効率的に多くの物事を処理したいと願う傾向が強い。大学の4年間で学業を終え、人生のパートナーと巡り合い、子供にも恵まれる、といった情況に憧れを抱く人は多い。だが、ほとんどの人にとって、憧れは憧れのままに終わり、実際に行おうとするわけではない」。
「恋愛感情の面から見て、我々が最も心配しているのは、多くの大学生が自分自身の恋愛感情に関する問題を本当に理解し、解決しているわけではなく、ただ勢いに任せて結婚に踏み切る、あるいは責任感や道義的問題から結婚する点だ。これは若い人にありがちな、感情が高ぶった末の結果にすぎず、決して彼らが問題をしっかりと乗り越えた結果ではない。大学生は、結婚・出産後に負うべき責任を本当に担えるかどうかを、心の底では心配している。人生には、年齢に応じていくつかの段階がある。最初の段階では肉体的に発達し、次の段階では感情面で発達する。3番目は職業的キャリアを積む段階だ。感情面を発達させる段階では必ず、恋愛感情を含むさまざまな感情を経験し、それに関するさまざまなできごとを経験することではじめて、感情における問題をゆっくりと理解し、処理の方法が分かるようになる。家庭を築く責任を負うことは、その学習プロセスの一つといえよう」。
〇「大学在学中の結婚・出産は、不確定要素が大きい将来に対するリスクが大きい」56.3%
大学在学中にはすでに長年付き合っていたボーイフレンドがいた高一晴さんは、卒業後に結婚しようと思っているという。「在学中に結婚・出産を望んでも、経済的基盤がないとできない相談だ。学業、育児、お金儲けを同時にこなすことは現実的には不可能」と彼女は話した。
大学在学中の結婚・出産について、「大学生はまだ完全に成熟しているとは言えず、不確定要素が大きい将来を決定づけるには早すぎる」と答えた人は56.3%に達した。「あまりにも早い時期に家庭を持つと、学業に対して悪影響が及ぶと思う」とした人は41.4%、「同級生の中で『例外的』な存在になると、友人との交流に影響が及ぶのではないか」と心配する人は22.9%だった。
一方、29.5%は、「早く結婚して子供を持つことは、将来就活の際に競争力を高められる可能性がある」と答えた。このほか、「在学中に時間的余裕があれば、学業と結婚育児の両立は可能かもしれない(26.8%)」、「人それぞれ、ベストな時期にベストな事ができる(9.7%)」などの答えが挙がった。
孫涛さんは、大学2年の時に結婚、すぐに子宝に恵まれ、若くして父親になったが、今も勉学を続けている。「たちまち時間が無くなってしまったし、経済的な問題も噴出した。息子は現在3歳だが、まだ育児費用の一部を親から援助してもらっている」と孫さん。
孫さんは続けた。
「大学3年から、授業には一切出られなくなり、ひたすら家族を養うためにお金を稼いだ。結婚は、遅かれ早かれすることだ。今は、私と妻の関係は安定している。毎日仕事が終わって帰宅してから、息子の面倒を見ることで、エネルギーが湧いてくる。家族がいつも一緒にいることで、働く辛さもそれほど感じなくてすむ。楽しみは日々の中にある。家庭・仕事・学業いずれも生活の一部分であり、ある時期に夫婦の一方だけが責任を負わなければならないこともあるが、さまざまな関係をバランスよく処理していけばよい。家族を愛するがゆえに忙しい毎日を過ごすことは、最高に幸せなことだ」。
周小鵬さんは、次のような見方を示した。
「恋愛感情は3つの段階に分けることができる。まず激情期、それから安定期、最後は理性期だ。学生時代に、本当の『理性期』を経験しなかった場合に、激情期にすべてを受け入れてしまうのは、頭に血が上っていることが原因だ。理性期にある2人の場合、互いに本当に自分にとって最適な相手かどうかを見定め、結婚によってどんな問題が生じるかを推察し、どのような解決方法があるのかを模索し、それらをあらゆる角度から熟考したのちに、ようやく結婚を決める」。
高一晴さんも、「在学中に、自分が習熟しておらず、どんな人が自分のパートナーとして最適なのかをはっきりわからず、相手の三観(世界観・価値観・人生観)が自分のそれと適合しているか否かを理解していない人もいる。このような人が結婚という人生の一大事を早くから決めることは、決して良い判断であるとは言えない」と指摘した。
周小鵬さんは、「大学は、恋愛に関する講義を行い、恋愛のやり方や恋愛感情のふるい分けなどについて大学生に教えるべきだ。また、大学在学中に結婚・出産を考えている若い人たちは、両親と十分にコミュニケーションをとってから決めるのがベストな方法だ。真剣な交際であれば、たとえ問題に遭遇しても、簡単に別れを切り出すことになるはずはない」とコメントした。(編集KM)