韓国の人工知能研究能力、日米中に大きく劣っていることがデータで明らかに=「将来への備えをしてこなかったから」―韓国ネット

Record China    2017年7月6日(木) 11時0分

拡大

3日、韓国・国民日報によると、韓国の人工知能(AI)分野の研究能力が日本や中国などに比べ大きく劣っていることがデータで判明した。資料写真。

2017年7月3日、韓国・国民日報によると、韓国の人工知能(AI)分野の研究能力が日本や中国などに比べ大きく劣っていることがデータで判明した。

科学技術に関する活動・経済社会問題を研究分析し、科学技術政策の樹立と科学技術の発展を目的に設立された韓国の国策研究機関「科学技術政策研究院」が発表した報告書「統計で見る大学、公的研究機関の革新能力」によると、AI分野の研究革新能力を、論文数を基にして評価した結果、韓国は国別ランキングで10位にとどまった。

直近5年間でAI分野の論文を最も多く発表した国は中国(4万8205編)で、米国(2万9750編)と日本(1万3271編)が後に続いた。韓国は6598編だった。論文の質的水準をみることができるインパクトファクター(文献引用影響率)も、韓国は世界平均(1.0)に届かず0.88だった。

AI分野での大学の世界トップ100ランキングには、韓国ではKAIST(旧称・韓国科学技術院)(34位)とソウル大(69位)の2校のみが入っている。1〜3位は中国科学院、ハルピン工業大、清華大など中国の大学が独占した。

またAI分野の研究人材に関しても韓国は世界の研究機関に比べ不足しており、昨年基準で、中国科学アカデミー(1429人)が最多、2位はハルピン工業大(879人)、3位清華大(692人)とやはり中国が先行。一方の韓国はKAISTが178人、情報・通信・エレクトロニクス分野の研究開発を行う韓国最大の政府出捐研究機関「韓国電子通信研究院(ETRI)」が87人だった。

ソウル大コンピューター工学部の教授は「業界でますます需要が増えているが、AI研究者は非常に不足している」とし「大学の研究室などAIへの投資を増やし、大学院生のような若い人材が輩出されるようにしなければならない」と述べている。

文在寅(ムン・ジェイン)政権は「第4次産業革命」分野の発展のため、この8月にAIのほか自動走行車、ビッグデータに関連した大統領直属機関を発足する計画だ。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「AIは長期間の研究が必要な分野。短期の成果だけを要求する国内の状況からすると、韓国でAIの研究は難しい」「それでも10位に入っているというのが驚くべきこと」「後をついていくだけでもいい。いつかは追い付けるかも」など、韓国でのAI研究の難しさをうかがわせる意見が寄せられた。

また、「研究能力も、単に人口と比例してるだけだ」「中国と比べても資本の違いはどうしようもない」など、中国との比較に触れた意見も。

その他に、「あらかじめ将来への備えをしてこなかった国が大韓民国」「別段大騒ぎする必要はない。韓国は一度も世界で1番になったことのない国」「AIどころか公務員を大量に増やそうとしてる国なのに…」など、自虐的なコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携