6年で76人が突然死!桃源郷で起きた事件の真相は…―浙江省温州市

Record China    2008年4月28日(月) 21時1分

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4月22日、放火犯から一転して殺人罪まで発覚した被告に2年の執行猶予付きで極刑が下された。裁判所は2件の殺人を認定したが、現場となった村では6年の間に76人が突然死していると言う…。写真は温州市の古村群。

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2008年4月22日、浙江省温州市の村で約6年もの間に76人が謎の突然死を遂げた事件で、7件の殺人罪などに問われた被告人に2年の執行猶予付き死刑判決が下った。犯行の動機は、何かとモノ入りとなる被害者の遺族が被告人の店で買い物をするので、毒殺すれば「金儲けができる」という、何とも身勝手なものだった。24日、都市快報が伝えた。

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事件現場となったのは、大きな山によって人里から隔離された永嘉県羅[土羊]。死者は生前に疾病にかかった形跡はなく、体全身に冷や汗をかく、眩暈を感じるなどの異変を感じてから早くて数分後、遅くとも30分後には息絶えたという。原因不明の突然死が相次ぎ、県や省から専門家グループが現地入りし調査したが、死因の共通点は特定されなかった。そのため、風水にいう大気の流れる道筋が断絶されたためとか、飲食品に問題があるなど諸説が流れ、村人は次々と村から逃げ出していった。

そして、村の存亡自体が危ぶまれた2006年、村の大半を焼き尽くす大火が発生。捜査の結果、いつも笑顔を絶やさない麻付満(マー・フーマン、当時27歳)が放火を自供。警察はこれを機に、突然死で死亡した遺体7体を掘り起こし死因の調査に乗り出した。

4月11日に始まった一審公判で検察は、麻被告は03−06年に、村人らに薬を配る際に激毒性のシアン化物を水や食物の中に混入し7人を殺し、また、放火により事務所や民家など90戸以上を焼き払ったとし、殺人罪、放火罪などで厳罰を求刑した。22日、裁判所はこれに対し2件の殺人のみを認定し、他は証拠不十分として退け、2年の執行猶予付き死刑判決を言い渡した。

中国の「執行猶予付き死刑」とは、死刑を前提に即時の執行を必要としない場合に2年の猶予期間が付与される制度。被告人は収監され、2年間何事もなければ減刑される。

なお、この6年間で発生した突然死76例も多くは自然死だったという。(翻訳・編集/汪葉月)

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