ペットの犬を空港で射殺!賠償はキロあたり1400円って…―江蘇省南京市

Record China    2008年4月23日(水) 20時42分

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4月18日、江蘇省南京市の南京空港でケージからペットの犬が逃げ出し、空港職員の手で射殺された。空港側は飼い主に賠償を申し出ているが、「なぜ麻酔銃を使わなかったのか」と批判も。写真は南京禄口国際空港の保険購入カウンター。

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新華網の報道によると。2008年4月18日、江蘇省南京市の南京空港で貨物エリアから逃げ出したシベリアンハスキーが職員により射殺されるという事件が起きた。

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この犬は交配のため訪れていた南昌から空路戻ってきたばかりだった。シベリアンハスキーは暑さに弱く、ペットをわが子のように溺愛している飼い主夫婦はアイスクリームまで用意し、空港へ出迎えに向かっていた。その時、夫婦の携帯電話が鳴った。

相手は空港の職員。「あなたの犬が逃げ出し、捕まえようとしているところだが、うまくいかなければ殺すことになる」。犬は頑丈なケージに入っており、逃げ出すことなどありえないはず。夫婦は「なぜ?」と思ったが、とにかく殺される前に捕まるようにと祈って空港へ急いだ。

数分後、夫婦は空港へ到着。しかし残酷な結末が待っていた。すでに愛犬は射殺されていたのだ。犬は少なくとも4発の銃弾を受けていた。

犬の入っていたケージはひどく破損していた。空港側は、南昌で飛行機に乗せられた時点でケージはすでに破損していた可能性が高いとの見解を示した。空港の規定で、動物が空港内で逃げ出した場合、運行の安全を確保するため、射殺することになっているという。飼い主夫妻に提示された賠償案は犬とケージを合わせて49kgで、キロあたり100元(約1400円)」という事務的なものだった。

この事件について、愛犬家らからは賠償額が少なすぎるとの意見が出ている。撃ち殺された犬は2007年に8匹の子犬を生んでおり、1匹6000〜15000元(約8万4000〜21万円)の価格で売れているという。ネット上でも「なぜ麻酔銃を使わなかったのか」など空港側の対応を批判する声も出ている。飼い主夫妻は「2度と同じような事件が起こらないことを希望する」と肩を落としているという。(翻訳・編集/岡田)

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