韓国で運転手をねぎらおうと始まった「ハッピーバス」の試みが大不評=「むしろ気の毒」「それこそ運転手をばかにしてる」

Record China    2017年8月10日(木) 16時20分

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8日、韓国・東亜日報は、仁川市のバス運転手たちの日頃の労をねぎらおうと、路線バス車内で始められたある試みについて報じた。写真は韓国のバス。

2017年8月8日、韓国・東亜日報は、仁川(インチョン)市のバス運転手たちの日頃の労をねぎらおうと、路線バス車内で始められたある試みについて報じた。

仁川市内バスの8番と511番の2路線で7日、「ハッピーバス」の運行が始まった。乗客が降車ボタンを押すと、車内に設置された高性能スピーカーから運転手を元気づける音声メッセージが流れる仕組みだ。メッセージは「運転手さん頑張って。スーパーパワー」「運転手さん、最高!元気モリモリ!」などさまざまで、市内に住む小学生や外国人など156人が録音したものという。

市は、長時間の運行で苦労の多いバス運転手らに市民からの応援の声を届けようと「ハッピーバス」を企画した。今後2カ月の試験運行で市民の反応をみて、路線拡大について判断する計画だ。

市の関係者はこの試みについて「既存の教育・指導するような交通文化キャンペーンを脱した意味あるもの」として効果に期待をみせているが、記事に寄せられたネットユーザーの声をみると、否定的な反応が圧倒的のようだ。

「こんなことをするくらいなら休み時間を10分でも増やしてあげればいいのに」とのコメントが最多の共感を集めたほか、「僕らが直接運転手さんに声を掛ければ済む話だろう」「それより勤務時間を短縮するとか、給料を上げてあげた方がよほど助かるはず」ともっともな意見が並ぶ。

また、「むしろより気の毒に感じちゃう」「これで力なんて出るかよ?」「子どもをなだめてるみたいで不愉快」「その一言こそが運転手をばかにしてる」「毎回メッセージを聞かされる運転手さんからしたら、うんざりするかも」「一日中これを聞きながら運転しなきゃいけないなんて、さらなる業務ストレスだ」と、キャンペーンは完全に逆効果とする声も。

さらに、「典型的な机上行政だ」「こんなことをするために公務員になったの?」と市の行政を批判するもの、「『運転手さん、ちゃんと運転してくださいよ』という音声はないのか?」「『運転手さん、発車は乗客が席に座ってからですよ』も必要」と運転の粗いバスを皮肉るコメントも寄せられ、キャンペーンに賛同する声は見当たらなかった。(翻訳・編集/吉金

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