韓国の高校で“小さな慰安婦像”設置運動広がる「許しも忘却もあり得ない」=韓国ネット「反日とは違う」「いつまで恨みを抱いて生きる?」

Record China    2017年6月6日(火) 17時50分

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5日、韓国メディアによると、韓国・慶尚南道にある昌原明谷高校は先月29日、道内で初めて元日本軍慰安婦を象徴する「小さな少女像」を設置した。この報道に、韓国のネットユーザーがコメントを寄せている。写真はソウルの慰安婦少女像。

2017年6月5日、韓国・聯合ニュースによると、韓国・慶尚南道にある昌原明谷高校は先月29日、道内で初めて元日本軍慰安婦を象徴する「小さな少女像」を設置した。

学校の正面玄関に設置された少女像は幅30センチ、高さ40センチほどの大きさ。少女像が乗っている銅板には「忘却も許しも奢侈(しゃし)である。恨みの血がめぐるのを感じたのなら、鉄のたわしでこすって磨いても決して消せない深い傷痕、反人倫的な罪悪を忘れないため、この少女像の前にひざまずいて涙を流す」との文章が刻まれている。

少女像の設置を推進した同校3年生の生徒会長ソン・ヘミンさんは今年3月、全国の高校の学生会長が参加する研修会で「小さな少女像建立運動」の存在を知った。全国100の高校に100の小さな少女像を設置することを目標とする同運動はソウルの梨花女子高校で始まった。研修会の後、昌原明谷高校への少女像設置を決意したソンさんは、同校の生徒や教職員を対象とした募金活動で110万ウォン(約10万8000円)を集め、そのうちの60万ウォン(約5万9000円)で少女像を設置、残りの50万ウォン(約4万9000円)は元慰安婦の支援団体に寄付した。その過程では「なぜ生徒の金で設置しなければならないのか」「中立を守るべき学校が一方に偏向していると受け取られる」など反対の声もあった。しかし、ソンさんは同運動の趣旨を説明するなど、粘り強く説得を続けたという。

ソンさんは「日本の歴史歪曲(わいきょく)を正すことも私たちの責任との考えで少女像設置運動への参加を決心した」とし、「昌原明谷高校をきっかけに、慶尚南道内のより多くの高校に少女像設置運動が広まってほしい」と述べている。

また、銅板の文章を作成した同学校の国語教師は「慰安婦問題について『許しはしても忘れないようにしよう』と言う人がいるが、私は『許しも忘却もあり得ない』と考えてきた」と明らかにし、「ちょうど生徒らが少女像を設置したので、この機会に同問題に対する私の考えを残そうと文章を書くことにした」と説明した。

慶尚南道地域では今後、新たに3校の高校が少女像を設置するための募金運動を始める予定だという。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「素晴らしい生徒たち」「感心する。絶対に忘れてはならない歴史は忘れてはならない」など同校生徒への称賛の声が寄せられている。また「10代の子どもでも分かることを、なぜ外交部の人間は気付かない?」と政府を批判する声もあった。

その他「学校は中立を守らなければいけない?何を言っているの?それは事実かうそか分からず、意見が分かれている時に使うものでしょ?学校がしっかりした教育を行っていない証拠だ」「歴史を知って記憶し、再発しないよう注意していくことと反日は違う。日本人と出会って結婚してもいい。『慰安婦問題で日本を批判しているのに、なぜ日本製品を買う?』と批判する人は愚か」などと指摘する声も寄せられている。

一方「韓国人はいつまで怒りと恨みを抱いて生きなければならない?被害者アピールはもうやめよう」「韓国にある全ての少女像を撤去してほしい」など少女像の設置に反対する声もみられた。(翻訳・編集/堂本

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