韓国大統領府が米国との軍事機密をポロリ?首脳会談への影響を懸念する声も=韓国ネット「大統領も知らない軍事機密?」「米国は今後、日本だけと…」

Record China    2017年5月31日(水) 22時0分

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30日、韓国の文在寅大統領がTHAAD情報の報告漏れに対する調査を指示したことが韓国で注目を集める中、THAADの発射台4基が韓国内に新たに搬入された事実を大統領府が直接発表したことをめぐっても論争が巻き起こっている。写真は韓国大統領府。

2017年5月30日、韓国経済によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が高高度防衛ミサイル(THAAD)情報の報告漏れに対する調査を指示したことが韓国で注目を集める中、THAADの発射台4基が慶尚北道の星州に新たに搬入されたとの事実を大統領府が直接発表したことをめぐっても論争が巻き起こっている。

韓国大統領府は30日、THAADの発射台4基が新たに搬入されたことを明らかにし、「国民に知らせる義務がある」と強調した。韓国の国防部はこれまで、「軍事機密」との理由でTHAADの搬入時期や規模を具体的に発表してこなかった。大統領府関係者は「文大統領は選挙の前から国会の批准手続きの重要性を強調するなど、THAAD問題については公に議論すべきとの立場を示していた」と説明した。

安保に関する内容を透明にするのが大統領府の方針という説明だが、一部では「米国という相手国が関わる問題を性急に公開してしまった。来月の米韓首脳会談を前に両国の雰囲気が気まずくなった」と批判する声が出ている。また、結果的に北朝鮮に情報を提供してしまったことになるとの指摘もある。大統領府関係者は「米国と韓国の間で合意がなされているというが、今回の政府はその内容を継承していない」とし、「新たな政府と合意がなされなければならない」と主張した。

大統領府が「文大統領は新たな発射台の韓国内への非公開での搬入を『衝撃的』と表現し憤怒した」と明らかにしたことについて、野党からは「理解できない」との反応が出ている。国民の不安をあおってまで事態の把握を公に指示したのは、人事聴聞会を有利に進めるための作戦ではないかとの疑惑が持ち上がっているという。「自由韓国党」のキム・ソンウォン報道官は「文大統領の突然の指示が、最近明らかになった大統領府の人事ミスの責任をあいまいにし、今日指名した長官候補者らを無事通過させるためのカードでないことを願っている」と述べた。「国民の党」のキム・ユジョン報道官も「メディアと国民の視線を別の場所へ向けるためではないかとの懸念があることを強調したい」と述べた。

これに対し、韓国のネットユーザーからは「大統領も政権も変わったのだから引き継ぎをするべきではないの?さまざまな文書を封印、破棄することしか考えていない朴槿恵(パク・クネ)前政府は、この国をどうするつもり?」「大統領にも情報を公開しない国防部がおかしい。その軍事機密は大統領にも言ってはいけないものだったの?」「重大な秘密だから大統領には報告せず米国には報告したの?韓国の国防部ではなく米国の国防部だ」など、大統領にすら情報を公開しなかった国防部に対する不満の声が多く寄せられている。

一方「それを公開しても得られる実益がないということが問題。米国とはぎくしゃくするし、中国・ロシア・北朝鮮を刺激してしまう。韓国内ではまたTHAAD配備への賛否両論が飛び交う」「親北の大統領を信じられないのだろう」「米国が今後、南北関係において韓国を除いて日本だけと協力していく理由を与えてしまった」「文大統領は今後も、今回のような方法で北朝鮮に情報を漏らすつもりか?そのことの方が衝撃的だ」「韓国のためにTHAADを搬入したのに、なぜ衝撃的なの?」と指摘する声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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