中国メディアがコカ・コーラに不快感、「蔡英文の仲間でない証明を!」

Record China    2017年5月18日(木) 22時10分

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17日、環球網は「コカ・コーラよ!蔡英文の仲間でないことを証明して!」と題する記事を掲載した。写真は中国のコカ・コーラ。

2017年5月17日、環球網は「コカ・コーラよ!蔡英文の仲間でないことを証明して!」と題する記事を掲載した。

記事が台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統の名を掲げて同社に“お願い”したのは、ワールド・オブ・コカ・コーラ博物館(米ジョージア州アトランタ)で見つけたドリンクサーバーの問題について。記事はまず、「館内の至るところにコカ・コーラのロゴがあり、その歴史と文化をここで学ぶことができる」などと紹介し、本題へと入っていく。

館内には世界各地で販売されている商品を飲めるコーナーがあり、ホール内に設置された5つの柱には「北米」「欧州」「中南米」「アフリカ」「アジア」の文字が記されている。「アジア」の案内が付いたドリンクサーバーの写真を見てみると、「ベジータベータ」のボタンには「日本」、「醒目スイカ味」のボタンには「中国」の文字という具合に、当該国の国名が記されている。このほか、タイ、インドネシア、韓国などのボタンもあるが、記事が「何かおかしい」と指摘したのが中国の隣に「スプライトレモンミント味・台湾」のボタンがあるということ。

記事は「他のボタンには全て国の名前が付いているのに、なぜここで台湾が出現するのか?」と疑問を呈し、「コカ・コーラ側に台湾独立を支持するなどという考えはないだろうし、一地域として設置されたのかもしれない」とした上で、多くの入場者が台湾を「地域」とは言わず「国」と呼んでいたことを指摘した。ただ、北京五輪の中国での聖火リレーを示す地図に台湾も記載されていて「リレーは中国大陸で行われた」と慎重な説明書きがあることを例に挙げ、「コカ・コーラ社がいかに敏感な問題であることを分かっていないはずはない。ではなぜ、ドリンクコーナーで中国と台湾を並べたのか?」としている。

記事は他の著名ブランドの対応にも目を向けている。シャネルの公式ウェブサイトの「言語選択」では中国と台湾を並列、プラダも同様だったという。また、「バーバリー英語版サイトの『所在地選択』で中国を選択すると、表示される店舗に台湾は含まれていなかった」「カルティエの中国語版サイトには『お客様の国・地域を選んでください』というボタンがあるのに、英国向けサイトでは『お客様の国を選んでください』だった」とも。

記事は「Countryという単語は『国』以外に『地域』を指す場合もあるが、専門家からは『通常は国を指す』『地域という意味になるのは限定的』との意見が出た」ことを示した上で、コカ・コーラ社や前述の著名ブランドに対して「台湾は中国の領土の一部で、両岸に関しては『中国大陸』『台湾地区』を使ってほしい。中国の消費者に『このブランドは蔡英文の仲間だ』なんて絶対に思わせないでほしい」としている。(翻訳・編集/野谷

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