「文大統領は今後死にたくなることも多いはず」韓国識者の不穏なメッセージが波紋=ネットが猛批判「正気じゃなさそう」「礼儀も品もない」

Record China    2017年5月16日(火) 11時30分

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14日、韓国・国民日報などによると、韓国保守の論客として知られる金東吉延世大名誉教授が、就任間もない韓国の文在寅大統領に向け「任期が終わっても自殺しないように」とのメッセージを発信し、波紋を呼んでいる。写真は韓国大統領府。

2017年5月14日、韓国・国民日報などによると、韓国保守の論客として知られる金東吉(キム・ドンギル)延世(ヨンセ)大名誉教授(89)が、就任間もない韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に向け「任期が終わっても自殺しないように」とのメッセージを発信し、波紋を呼んでいる。

金氏は11日、自身のサイトに「文在寅に望む」とのタイトルの文章を掲載、文大統領と親交の深かった盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領について「盧武鉉は任期を終えて故郷に帰り家を建てて暮らしていたが、検察の召喚を前に自殺した」とつづった上で、「私が文大統領に頼みたいことは一つ」とし、「これから死にたくなるような正念場が多いはずだ。それでも文在寅大統領、諦めないでください。任期が終わっても自殺しないでください」と結んだ。

金氏は、検察の捜査対象となっていた盧元大統領が2009年5月23日に自殺を図り亡くなる直前、「大統領の自殺」に関する文章を月刊誌に寄せ、「盧武鉉には遺書を残して首をくくったり日本の侍のように腹を裂いたりする勇気もない」などと盧氏を批判、サイトでも「盧武鉉は自殺するか監獄に行くべき」と主張し物議を醸していた。今回、文大統領に向けた文章の中では、こうしたかつての自身の行動について「常に申し訳ない気持ちを抱えていた」と述懐しており、同じ失敗を繰り返したくないとの思いからメッセージを発したとみられている。

この金氏の発言に韓国のネットユーザーからは批判の声が相次いでいる。記事には「発言を聞いていると、どうも正気じゃないようだ。病院に行った方がいいかも」「学者として恥ずかしくないのか」「礼儀も品もまったくない。人としてどうしてこんなことが言えるのか、自分の耳を疑う」といった声や、「延世大のレベルが分かる名誉教授だな」「延世大の同窓会は何とかしたらどうだ?」など、韓国トップクラスの私大である延世大に矛先を向ける声が多く寄せられている。

また、「新しく出発した文政権に祝福や成功祈願のメッセージを送るのが成熟した国民の道理だと思う」「僕は文大統領を最後まで支持する」と文政権への応援の声や、「この際、盧元大統領の死についても再捜査すべき」との主張もあった。(翻訳・編集/吉金

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