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日本語のニュースから学んだこと、教科書だけではわからない本当の姿―中国人学生

配信日時:2017年5月14日(日) 8時0分
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長期の休みは中国人の学生たちも楽しみにしているものだが、東華大学の劉小芹さんは日本語の先生が出した「難しい宿題」に頭を悩ませることに。しかし、いざ宿題を続けていくと、思わぬ収穫があったようだ。以下は劉さんの作文。

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「うわーん!もういやだぁぁぁぁぁ!」。私はぴしゃりと電子辞書の蓋を閉じて、ペンをノートの上に放り投げました。日本語の文字がびっしりと書いてあるパソコンの画面を見た母は、「大学生ってまだ夏休みの宿題があるの?」とあ然とした様子でつぶやきました。

昨年の夏休み前、思いっきり伸び伸びと遊ぶことを楽しみにしていた私は、宿題があることを知らされ、表情が固まってしまいました。宿題を出したのは私たちに日本語を教えてくれている李嘉冬先生です。「インターネットで朝日新聞や読売新聞などに載ったニュースを選んで、中国語に翻訳して来てください。2カ月間これを続ければ皆さんにとって収穫が大きいはずです」。

言うは易く、行うは難し。たった半年日本語を勉強しただけの私は、翻訳に自信がありませんでした。また、普段私はニュースをまったく読んでいませんでした。初めてニュースを翻訳した時、いろいろな知らない単語が出て来る度に、一つずつ電子辞書で調べざるを得ませんでした。言葉の意味が分かっても、文を中国語になかなか思うように翻訳できなかったり、はっきり文章を理解するまでにいつの間にか半日が過ぎていることもありました。

しかし、この宿題を続けるうちに、新しい単語や文法を学べただけでなく、知識も増えて視野を広げることができました。ニュースの翻訳が終わる度に、今までの努力が無駄ではなかったという達成感を味わえて、こんなに多くの日本語のニュースを読めた自分が不思議でたまりませんでした。

毎週日本語のニュースを翻訳するようになってから、1年ほど経ちました。李先生はいつも授業を始める前に、今週のトピックスを私たちと共有してくれ、自分の感想を話してくれます。先日は、熊本地震に関する記事を読ませてくれました。記者は中国人のSNSでの反応とスマホを用いて義援金を送る方法に驚き、「人の温かさや真心に触れられたと感じた」とのことです。周知のように、歴史の問題で日本に悪い印象を持っている中国人がいますが、昨今、日本を旅行する観光客が急増するのに伴って、自分の目で本当の日本を見た多くの中国人の印象が変わってきています。

嫌われるから嫌い、嫌いだから嫌われて、理解不足で日中両国の溝はさらに深くなるのではないでしょうか。地震はとても残念な災難ですが、中国人が国境を超えて大きな支援を寄せたことで、日本人の心が温まったようです。この記事を見て、私たちの善意が相手にきちんと伝わったことに、私も胸がいっぱいになりました。

日本のニュースや記事やコメントなどを見ることを通じて、中国のメディアで報道されている日本ではなく、本当の日本を探すことができ、教科書だけでは分からない生き生きとした日本の文化や日本人の考え方が理解できると思います。私は翻訳をしていくうちに、事件だけでなく、その背景の文化や習慣にも興味を持つようになりました。最初は面倒だと感じていた宿題で、こんなに大きな変化があるとは自分でも思いもしませんでした。

来学期から李先生は日本に行かれるので、私たちは李先生から教わることができなくなります。しかし、私は必ず日本語のニュースを読み続け、日本語の能力を向上させると同時に、日本をより深く理解していきたいと思います。(編集/北田

※本文は、第十二回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中国人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報社、2016年)より、劉小芹さん(東華大学)の作品「日本語のニュースから学んだこと」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
※本記事はニュース提供社の記事です。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。
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日本僑報社
2015年8月17日 9時15分
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