中国人15人に1人が肥満、圧倒的多数が「肥満者を不愉快に感じる」―中国メディア

人民網日本語版    2017年5月13日(土) 8時0分

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5月11日は「世界肥満症予防治療デー」だ。肥満はすでに、世界十大慢性疾患の一つとされており、その予防と治療を決して軽視してはならない。資料写真。

「中国には、標準体重を超過している人が2億人いる。肥満者の数は世界トップとなり、すでに9000万人を上回った。今や、中国人15人に1人が肥満者だ」−中国医師協会肥満・糖尿病外科医師委員会主任・曁南大学附属第一病院副院長・国際減量センター主任を務める王存川教授は10日、このように語った。金羊網が伝えた。

5月11日は「世界肥満症予防治療デー」だ。肥満はすでに、世界十大慢性疾患の一つとされており、その予防と治療を決して軽視してはならない。

では、肥満の定義とは何なのだろうか?王教授によると、中国では、BMI(体重と身長の関係から算出される肥満度を示す体格指数)28以上を肥満と判定しているという。

王教授の減量チームがこのほど、500人の市民を対象とした、「あなたの周りにいる肥満者をどう思うか」と題するアンケート調査を実施した。調査の結果、圧倒的多数の人が肥満者に対して、「不愉快に感じる」と答え、「肥満者を配偶者に選ぶことはあり得ない」とした人は77%を占めた。また、「肥満者を雇用することはあり得ない」と答えた人は56%、53%が「肥満者を不愉快に感じる。ルームメートにしたくない」と答えた。

結婚相手を探している肥満患者の多くが、婚活中に困難に直面した経験を持っていた。また、結婚後の離婚率は、肥満でない人に比べ3倍から4倍高かった。

では、肥満者はどのようにして減量すれば良いのだろう?王教授は、「減量するには、まずは自分にしっかりと向き合い、最も健康的かつ最も有効は方法を見つけて実行しなければならない。つまり、『食事量を抑え、運動量を増やす』ことが肝心だ」と指摘し、次の通りアドバイスした。

「炭水化物は、人体で最も速やかに消化される栄養素だ。したがって、減量する際には、ごはん、麺類、パンなどの炭水化物が多く含まれる食べ物を適量まで減らすことが重要になる。同時に、野菜など繊維質が多く含まれる食べ物を増やし、タンパク質もある程度摂取しなければならない。高脂肪の食べ物は、なるべく遠ざけるべきだ」。

「ランニング、水泳、早歩きなどの運動はいずれも、脂肪の燃焼に有効だ。スポーツジムに通う時間のないサラリーマンは、できる限り車を使わず、歩くようにすること。毎日1万歩以上歩けば、コーラ1本分のカロリーを消費できる」。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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