韓国で日韓慰安婦合意破棄論が広まる「国連の勧告に従うべき」=韓国ネット「加害国が履行を訴えるおかしな合意」「日本の立場も考えよう」

Record China    2017年5月15日(月) 11時50分

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14日、韓国メディアによると、国連が日韓慰安婦合意は不十分とする報告書を発表し、事実上の再交渉を勧告したとの報道が注目を集める中、韓国では元慰安婦支援団体を中心に「合意を破棄しなければならない」と主張する声が広がっている。写真は釜山にある慰安婦像。

2017年5月14日、韓国・JTBCによると、国連が慰安婦問題をめぐる15年の日韓合意は不十分とする報告書を発表し、事実上の再交渉を勧告したとの報道が注目を集める中、韓国では元慰安婦支援団体を中心に「合意を破棄しなければならない」と主張する声が広がっている。

国連の拷問禁止委員会は12日、韓国政府に対し、15年12月28日に日韓政府が結んだ慰安婦合意について「被害者の救済権を規定した『国連拷問等禁止条約第14条』に照らし合わせると、合意の内容と範囲が不十分である」と指摘した。その上で「慰安婦被害者は38人生存している」と明らかにし、「慰安婦合意を改正しなければならない」と強調したという。

これを受け、韓国の市民団体「正義記憶財団」は論評を発表し、「日韓両政府とも国連拷問等禁止条約の加盟国として、委員会の勧告を履行する責任がある。日韓政府は慰安婦合意をすぐに破棄しなければならない」と主張した。同団体のユン・ミヒャン常任理事は「(日本政府が)国際社会は日韓合意を支持している、認めているとうそを言い続けてきた。国連の報告書はそれを改めて確認させてくれた」と述べた。

また、インターネットやソーシャルメディアでも国連の勧告に従って慰安婦合意を改正、もしくは破棄すべきとの声が相次いでいる。韓国政府関係者は「日韓慰安婦合意は条約や協定ではなく、発表文という形の合意水準」と説明し、「再交渉ができず破棄したとしても、国際法上違反になることはないだろう」と話した。

この報道に韓国のネットユーザーからは多くのコメントが寄せられているが、「日本からの10億円を返し、安倍首相の心からの謝罪を要求すべき」「被害者の同意がない合意。もともと成立していない」「加害国が『合意を履行せよ』と訴えるおかしな合意だ」「合意の裏に何が隠されていのか?合意を破棄して明らかにする必要がある」など合意の破棄を求める声が目立つ。そのほか「朴槿恵(パク・クネ)は人間の顔をした悪魔として歴史に記録される」「朴槿恵は国民の気持ちを無視し、勝手に合意を結んだ罪を必ず償ってほしい」など合意締結当時の大統領に対する批判的なコメント、「まずは秘密をなくすところから。国民が内容を知らないなんておかしい」など合意文の公開を求めるコメントも多くみられた。

一方、コメントの中には「日本の立場も考えよう。自分勝手なことばかりしていたら、二度と交渉してもらえなくなる。そもそも韓国の立場は明確なのか?求めているのは金?関係者の処罰?」「日本の話題が出ると理性を失い、やたらに批判するのはよくない」などと指摘する声もあった。(翻訳・編集/堂本

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