私は日本人の言葉に顔が真っ赤になった、日中の企業の違いとは何か―中国コラム

Record China    2017年5月12日(金) 7時40分

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日本は100年企業が多数存在する長寿企業大国であるが、日中の企業の違いは何なのか?これについて中国のビジネス関連のコミュニティサイト・経理人分享は9日、日中企業を比較したコラムを掲載した。資料写真。

日本は100年企業が多数存在する長寿企業大国であるが、日中の企業の違いは何なのか?これについて中国のビジネス関連のコミュニティサイト・経理人分享は9日、日中企業を比較したコラムを掲載した。

日本は創業が100年を超える企業は数万社に上るが、中国はわずかに数社しかない。日本は匠(たくみ)の国と称えられており、世界的に見ても優れた技術を持つ中小企業が多く存在する。日本企業は長い目で投資を行い従業員の利益を重視していることから、短期間で大きな利益は上げられないが長期的に利益を上げ続けることが可能。こうしたことが企業の長寿化を実現している。

では、日中の企業の違いはどこにあるのか?まず言えることは、方向性が違うということだ。中国の多くの経営者は、利益を優先に考えるため資金がある程度たまると事業を多元化させ広く投資を行う。一方、日本は一つのことに集中する傾向がある。以前日本に視察に行った際、現地の若い経営者と交流したことがある。彼の会社は家族経営で、自動車のベアリングを作る中小企業だった。なぜベアリングのみを製造しているのかを問うと、彼は「よいベアリングを作るためには多くのことを研究する必要がある。他のことに手を出す余力はない」と語っていた。

東京の中小企業関連施設に視察した際にも印象深いエピソードがある。私たち中国人視察団を案内してくれた日本人は、「中国人はすごい。学習能力が高く、日本の後を猛追している。その圧力で日本は新たな物を作り出し、一つのことに集中し技術を磨いているのだ」と語った。一見すると中国をほめているようにも聞こえるが、私には「中国人は、適応能力は高いが、一つのことに集中することができず、他をまねることしか知らない」と言われている気がして顔が真っ赤になった。

技術に対する見方も日中で違いがある。中国は資金力にものをいわせ最新設備を競うように導入するが、従業員の技術力を上げるための研修には力を入れない。一方の日本は技術力を第一に考えているため、最新技術を消化するための学習には労力を惜しまない。身近な例では、カメラの扱い方が良い例かもしれない。最新式で高性能なカメラを持つ中国人は少なくないが、それを使いこなす人はごく少数だ。つまり、良い物を買うためにお金は惜しまないが、それを使いこなすために時間を費やすことはしないということだ。

速度に対する認識にも違いがある。中国では多くのものを犠牲にし結果をいち早く出そうとするが、日本は品質を第一に考え時間をかけ仕事を進める。品質が保証された先に速さはあると思う。中身を伴わない速さは、来るのも速いが去るのも速い。中国は目先の利益に走らず、気を落ち着かせ着実に発展するべきだ。そうすれば50年後には世界に名だたる中国企業が誕生する。だが、今のように浮足立ち目先の利益ばかりを追い求めていたらいつまでも世界的な企業は生まれないだろう。(翻訳・編集/内山

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