「一人でも多くの人に中国を好きになってもらいたい」、日本で活躍する京劇演出家が語る―中国メディア

人民網日本語版    2017年5月9日(火) 19時10分

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「私は中日文化交流の民間使者で、そのことを誇りに思っている」。こう話す呉汝俊さんは1963年に南京で生まれ、現在は京劇演出家を務めている。

「私は中日文化交流の民間使者で、そのことを誇りに思っている」。このように話す呉汝俊(ウー・ルーチン)さんは1963年に南京で生まれ、現在は京劇演出家を務めている。中国の伝統楽器・京胡(ちんふ)奏者の父と京劇俳優の母の元で育ち、京劇とは切っても切れない「縁」となった。13の科目で全て優秀な成績を収め中国戯曲学院を卒業した呉さんは活躍の場所を日本に移し、京胡の演奏で日本を魅了。日本の音楽界の間で好評を博し、「京胡王子」と称賛されるようになった。新華日報が伝えた。

呉さんが発案した現代風の衣装や音楽を採り入れた「呉氏新京劇」は、現代京劇舞台において独特の魅力を放っている。呉さんは各流派を融合させ、独特の「呉氏青衣」という歌い方を発案し、さらに世界で流行している要素を取り入れ、「貴妃東渡」、「武則天」、「孟母三遷」、「孔聖母」、「愛心観音」などの「呉氏新京劇」を完成させてきた。華やかで美しい舞台衣装や美しい歌声と照明の舞台效果、交響曲と電子楽器のコラボ、ポップスとクラッシックの融合……。呉さんは工夫を重ね、歴史ある中国の京劇に新たな息を吹き込み、熱心なファンから「アジアナンバーワンの女形」と称されるようになった。

〇「新たな命を吹き込まなければ世界に進出できない」

約30年間、日本で京劇演出家として奮闘する過程で、呉さんは世界各国の友人ができた。そして、その立場を生かし、労苦をいとわずに各国を結ぶ架け橋となり、故郷である江蘇省と米国、日本などとの文化、経済貿易交流を促進してきた。

「アートは人類共通の言語であるとずっと信じている。普段の創作活動において、私たち中国人の博愛や平和、善良さ、親切などの思想を作品に盛り込み、世界の人にアートを通して中国の歴史や文化を理解してもらえるようにしている」と呉さん。

呉さんがアーティストとして感じているのは「その命新たなり」という言葉の確かさ。長年の経験を通して、中国の伝統文化を本当の意味で世界に発信するためにはイノベーションが必要であることを身に染みて感じている。「国や人種を超えた人物設定、中国要素満点のアート形式、国際的アート表現技法、中国式の思想、全く新しい物語とコンセプトなどの要素を組み合わせることは、文化アート従事者のアート形式におけるイノベーション」と呉さん。

そして、国際交流における文化の役割について、「今の偉大な時代において、海外で文化の分野の仕事に携わっている者として、中華文化を発信するという責任を私は担っていると感じる」とし、長年堅持している理念について、「アート作品を通して、自分の故郷の素晴らしさ、家族に対する深い思いを人々に知ってもらいたい。そして、私と共に、中国を見てみたいと感じてもらい、善良、親切、平和について共に語り合うことで、一人でも多くの人に中国を好きになってもらいたい」と語った。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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