まさに至福の時…日本の「駅弁」はこんなにすごかった!―中国メディア

人民網日本語版    2017年5月9日(火) 6時50分

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新鮮な食材を使い、ヘルシーで、きれいに盛り付けられたの日本の「駅弁」には、北は雪国の北海道から、南は鹿児島まで、各地のグルメと文化が詰まっており、新幹線の風物詩となっている。

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新鮮な食材を使い、ヘルシーで、きれいに盛り付けられたの日本の「駅弁」には、北は雪国の北海道から、南は鹿児島まで、各地のグルメと文化が詰まっており、新幹線の風物詩となっている。新華網が伝えた。

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北海道の海の幸、仙台の牛タン、名古屋コーチン、神戸牛、広島のウナギなど、思い付く日本のグルメのほとんどを「駅弁」で味わうことができる。列車に乗って車窓からきれいな景色を見ながら、おいしい駅弁を食べるというのは、日本人や外国人観光客にとっては、独特の体験であり、至福の一時といえる。

「駅弁」というと、グルメ漫画「駅弁ひとり旅」を思い出す。主人公の中原大介は鉄道ファンで、結婚10周年として妻から休暇をもらい、日本一周を期限として特急富士号のA寝台個室の切符をプレゼントされる。そして九州を皮切りに、「駅弁の旅」が始まる。日本人の「駅弁」に対する思いが詰まった漫画と言えるだろう。

新幹線に乗ると、車内でもワゴンサービスがあり、弁当やおやつなどを買うことができるものの、ほとんどの駅弁は駅構内の駅弁屋かコンビニで販売されており、値段はおよそ700円から2000円ほどだ。

また、東京駅構内には駅弁専門店「駅弁屋祭」があり、東京の「弁当博物館」と呼ばれている。同店のスタッフによると、北海道から南九州までの約200種類の弁当を販売している。日本のゴールデンウイークと中国のメーデーの3連休がちょうど重なったこの時期、同店は大繁盛となり、1日に約1万個の弁当が売れるという。

売られている駅弁はバラエティに富んでおり、そのアイデアも様々。誰でも自分の好きな駅弁を見つけることができるにちがいない。例えば、群馬県のだるま弁当の容器はだるまの形をしており、旅の安全を願う思いが込められているほか、食べ終わった後は貯金箱として使うこともできる。また、子供向けの新幹線型容器をシリーズにした駅弁もあり、食べ終わった後は、おもちゃ箱として使うこともできる。

「駅弁」は、「色、香り、味、容器」のバランスと統一にこだわり、舌だけでなく目でも楽しむことができるようになっている。また、使われている食材や調理方法、容器の形、材質などは、地域によって異なる。駅弁に、一つの地域の文化と人情が詰まっていると言える。

「駅弁」は、1885年7月16日に栃木県の宇都宮駅で販売されたのが始まりと言われている。それはゴマと塩を振った握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだシンプルなもので、販売係がホームで売り歩いた。

経済の繁栄と鉄道の発展にともない、日本の「駅弁」も最初の安価なおにぎりから、美しく盛り付けられた幕の内弁当へと変化していった。魚介類が好きな人も、揚げ物好きも、ヘルシー派のベジタリアンも、誰でも自分の好みに合った駅弁を見つけることができる。その一見シンプルな「弁当」には、アイデアが詰まっており、おいしいおかずを十分に味わうことができる。

「駅弁」は、自由競争の業界で、各駅のコンビニやキオスクなどの業者が客を呼び込もうと、新商品の開発に力を入れている。現在、「駅弁」は巨大な食品産業チェーンを形成し、千葉駅の万葉軒、横浜駅の崎陽軒などの食品工場は、地元業界の中核を担い、地方経済に大きく貢献している。

「駅弁」は単に「お腹を満たす」ためのものではなく、各地の文化の窓口、代名詞代わりとなっており、次にまたその都市にやって来て現地の食文化を体験してみたいと旅客に感じさせる存在となっている。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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