2017年4月27日、遼寧晩報は、旅客機内で倒れた日本人男性の命を救った中国人女性について伝えている。この女性は遼寧省葫芦島市出身の朱さん（24）で、16年に河北省の医大を卒業後、日本の医大に留学中だという。

今月23日、中国に一時帰国していた朱さんは日本に戻るため、山東省青島市から福岡へ向かう旅客機に搭乗した。機内には100人余りの乗客が乗っていた。離陸してしばらくすると、トイレに立った日本人男性客が、トイレから倒れるように出てきたまま、身動きできなくなっていることに乗務員が気づいた。

乗客に医師がいないか尋ねる機内放送を聞いた朱さんが名乗り出て、病状を診た。低血糖症の疑いがあると判断し、砂糖を溶かしたシロップを与え、リンゴジュースを飲ませるなどの処置をとった。その後、男性の知り合いだという人の話から、年齢は73歳で、高血圧や糖尿病を患っていることが分かり、処置が適切だったことも分かった。

状態が徐々によくなった男性が、朱さんや乗務員に感謝を述べると、機内は拍手に包まれた。その後、旅客機は福岡空港に到着し、男性は準備していた救急車で病院へ搬送された。翌日、朱さんのアドレスに感謝を伝えるメッセージが届いたという。（翻訳・編集/岡田）