2008年4月10日、河北省保定市南水北調弁公室（事務所）は同市区間内の工事が終了し、4月末には南水北調プロジェクトによる北京市への給水が可能になると発表した。中国新聞社が伝えた。

【その他の写真】

南水北調プロジェクトは2002年12月に着工、東線、中央線、西線の3ラインが建設され、水資源の豊かな南部から北部へと送水する壮大なプロジェクトで、世界最大の水利施設となる。

しかし、同プロジェクト完了にはまだ時間がかかり、北京五輪には間に合わない状態だった。そこで一部区間で臨時工事を実施、河北省のダムと北京市の水路を建設し、北京市への送水を可能とした。北京市と連結された河北省のダム4か所には3億立方メートルの水が蓄えられ、北京五輪の水供給を保証することとなる。（翻訳・編集/KT）