2008年4月2日、「全国労働模範」として表彰された靴販売店店員の曲英年(チュー・インニエン)さんのすばらしいサービス精神について、複数のメディアが伝えた。

高校を卒業後、独学でMBAを学び、修士号まで取得した曲さんのモットーは、「売るだけのサービスは優良なサービスではない」。笑顔を絶やさず、時には床にひざまづいて顧客と同じ目線の高さで対応する。靴に関するあらゆる知識を常に蓄え、「靴と職業」「靴と健康」などの著書も著している。

そのプロ精神が評判を呼び、曲さんは「全国労働模範」として表彰を受けたほか、「全国メーデー労働賞」「全国傑出職業青年」など数々の賞を授与されている。

ちなみに、曲さんの看板ともなっている、ひざまずいてのサービス。「ひざまずく」という動作は、中国では本来、屈辱的なものと捉えられている。特に、「男性の膝下には黄金がある」と言われ、男性が軽々しくひざまずくべきではないと考えられている。それだけに、顧客の立場を第一に考える曲さんの姿勢が、際立つわけだ。(翻訳・編集/愛玉)