中国映画を見る人、日本など東アジアで少ない傾向―中国メディア

人民網日本語版    2017年4月16日(日) 15時50分

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中国の周辺国ではどのジャンルの中国映画が人気となっているのだろう?中国の映画が最も人気となっているのはどの国なのだろう?中国映画を通して、周辺国の人は中国にどのようなイメージを抱いているのだろう?写真は西遊記。

中国の周辺国ではどのジャンルの中国映画が人気となっているのだろう?中国の映画が最も人気となっているのはどの国なのだろう?中国映画を通して、周辺国の人は中国にどのようなイメージを抱いているのだろう? 中国青年報が報じた。

中国文化国際伝播研究院はこのほど、北京で「2016中国映画の国際的影響力に関する世界調査研究」を発表し、周辺国で上映されている中国映画の現状や文化的イメージの構築に関するデータを明らかにした。調査研究のリーダーである、北京師範大学の黄会林教授によると、同研究は2011年から6年連続で行われており、今回は、ロシアや日本、韓国、モンゴル、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、カンボジア、ラオス、ミャンマー、インド、パキスタン、ネパール、アフガニスタン、カザフスタンなど、16の周辺国で、アンケート調査が実施された。

中国映画と聞いて、多くの人が連想するのは依然として武侠映画やアクション映画などのジャンルだ。鑑賞する中国映画の数が最も多いのは東南アジアの国で、ほとんどの国が年間2.8作品以上を鑑賞していた。例えば、ベトナムは年間3.71作品でトップだった。次に多いのは南アジアで、最も少ないのは東アジア。うち、日本は年間1.21作品にとどまった。

黄教授は、「東南アジアは華人華僑が最も密集しており、現地で中華文化圈が形成されている。そして、大きな文化的影響力を有するようになっている。特に、1980年代に、大量の香港や台湾のカンフー映画や武侠映画、コメディ映画などが上映され、その影響は今でも続いている」と分析している。

一方、中国映画がそれほど人気になっていないのは東アジア(韓国、日本、モンゴル)。中国映画に関する情報や中国映画の鑑賞、映画を通して構築される中国に対するイメージなど、どの分野においても東アジアは低水準にとどまっている。

調査研究では、中国映画で表現されている「愛国心」や「世代間の関係を重視する家族関係」、「崇められる集団意識」などに、回答者は最も好感を示した。

中国に対するイメージは国によって異なり、東アジアの国の人が最も好感を示しているのは「中国人の含みのある態度」で、南アジアの国の人が好感を示しているのは「自分が人からして欲しくないことは、人にしてはならないという精神」、「礼儀」、「誠実さ」など。東南アジアの国の人は「親孝行」、中央アジアや北アジアの国の人は「友好的な態度」に好感を示した。

調査研究では中国映画の課題も浮き彫りにしている。例えば、回答者は中国映画の内容よりも、その製作技術に強い印象を抱いている。黄教授は、「中国の映画人は、盲目的に『大作』を作ることや『ビジュアル効果』ばかりにこだわるという落とし穴から脱出し、奥深い中華文化の思想を映画に盛り込むべき。中国の映画製作の技術を向上させ続けることを前提に、中国映画の文化的価値を表現することを忘れてはいけない」と指摘している。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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