スペインが中国人観光客の新たな人気観光地に―スペインメディア

環球網    2017年4月15日(土) 0時20分

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スペインのウェブサイト「EL PAIS」の4月10日の報道によると、中国人観光客にとって、スペインがヨーロッパツアーの最も人気の観光地になっているという。写真はマドリード。

スペインのウェブサイト「EL PAIS」の4月10日の報道によると、中国人観光客にとって、スペインがヨーロッパツアーの最も人気の観光地になっているという。団体ツアーではなく、個人旅行による観光客がますます増えているようだ。

報道によると、一般的な1400ユーロから2700ユーロ(約16万〜31万円)の個人ツアーには、スペインのマドリード、バルセロナ、トレド、グラナダ、コルドバ、セビリアなどの都市とポルトガルの約13日間のスケジュールが含まれている。中国人観光客の程紅さんは、「フランスとイタリアより、スペインのほうが安いです。それに、スペインは自然に恵まれ、豊かな文化遺産があります。私はもう2回行きました。毎回3000ユーロほど(約34万円)かかります」と語った。

スペインの旅行会社は個人旅行客を取り込むことに力を入れており、個人旅行客はすでに団体ツアー客を超えたという。「中間層の中国人観光客は海辺ではなく、主に歴史的な魅力のある都市を訪れています。英語が上手いのでガイドも必要としていません。新しい技術への適応力もとても高いです」と駐中国スペイン大使館の観光参事官は指摘する。また、中間層の中国人観光客誘致のために、スペインの観光部門もこのほど、中国語サイト「hellospain.cn」を開設し、観光ガイドの提供を開始した。また、今年の年末までに、これまで3カ所だったビザ申請センターを15カ所にまで増設する予定だ。

スペイン国家統計局によると、2016年10月から2017年1月までの4カ月間で、中国人観光客が前年同期に比べて48%が増え、12万5471人となった。一人当たりの消費水準は9%増加し2800ユーロ(約32万円)に達した。平均日程も10.6日間まで延びた。観光シーズンは1月下旬〜2月上旬の旧暦の春節と、10月上旬の国慶節に集中いるが、その時期のスペインは天気や気候に恵まれ、観光に適したシーズンだそうだ。

スペインの中国人観光客が増加した要因は三つ。一つは、中国経済の発展と共に一人当たりの収入が増え、人々の海外旅行への意欲が強まっていること。もう一つは、他のヨーロッパ諸国に比べ、スペインは元々中国内での観光地としての認知度が低く、成長の余地が大きいこと。最後に、両国を繋ぐ航空便が大きく増加したことだ。これまで航空便はマドリード―北京間しかなかったが、今は5便増設された上、2017年にはバルセロナ―上海間、バルセロナ―香港間も新たに就航する見込みだ。(提供/環球網・編集/貟娜)

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