<続報>人食いトラ事件、遺族は「動物園の管理責任」を追及―黒竜江省ハルビン市

Record China    2008年4月6日(日) 20時25分

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4月4日、先月25日に起きたハルビン北方森林動物園のトラが人を喰い殺した事件で、被害者の父親は、動物園側の管理責任を指摘した。写真は同動物園。

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2008年4月4日、「生活報」は、ハルビン北方森林動物園のトラが人を喰い殺した事件で、動物園の責任者の証言として、「3月25日、飼育員がトラ館で人の骨の一部を発見した」と伝えた。警察の調べにより遺体は、動物園から30km離れた平山村の住民、張亜春(ジャン・ヤーチュン)さん(37歳)であることが判明。遺体は両足と頭の骨しか残されていなかったが、父親の張万栄(ジャン・ワンロン)さんが本人であることを確認した。

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3月25日午前、清掃作業中の飼育員4人がトラ館で人の骨の一部を発見し、警察に通報した。警察の捜索で、現場から骨の一部と衣服の切れ端が発見されたが、現場の柵には壊れた形跡はなかった。また、24日の夜間巡回の際にも異常はなく、入園記録にも個人客の記載はなかった。

動物園側は、「動物園は防護柵で囲まれているので、トラが逃げ出すのは不可能。こちら側に責任はない」と主張。しかし、張さんの父親は、その釈明に納得していない。「柵は人が簡単に入れる作りだった。動物園側の管理に問題があった」と訴えている。

園側は、遺族に損害賠償についての話し合いを申し入れたが、以前起きたトラによる殺人事件の賠償額を参考にしたとする提示額は3万元(約42万円)。その事件の賠償額6万元(約84万円)に対し、半分の金額でしかない。そのため、張さんの父親は動物園側の提案を拒否。弁護士を立てて、再度話し合いを進める構えを見せている。

ハルビン北方森林動物園は、04年9月に開園。ハルビン市内から43kmの所に位置し、敷地面積は848ヘクタール、投資総額は2億3000万元(約32億2000万円)。

新華社電によれば、この動物園では数年前にも同様の事件が発生している。05年6月28日、当時大学入試を終えたばかりの高校生が、仲間数人と酔った勢いで動物園に侵入、東北トラ3頭がいる解放区に忍び込んだところ、噛み殺されるという事件が起きている。(翻訳・編集/下妻)

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