住民15万人を郊外に移転=伝統的な街並み胡同・四合院の保護も推進―北京市

Record China    2008年4月3日(木) 10時9分

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1日、北京市東城区の平屋保護区住民15万人が市郊外に移転させられることが分かった。住民移転後は観光名所の胡同や四合院の保護や駐車問題の解消も進められる予定。写真は同区の胡同。

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2008年4月1日、京華時報によると、北京市の中心部・故宮の東北部に位置する東城区の岳鵬(ユエ・ポン)副区長は、平屋保護区の住民15万人を市郊外に移転させると発表した。

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岳副区長によると、東城区は面積が狭い人口密集地で、住民移転は区の「十一五」計画(2006−10年)に基づき行われるという。移転先については「朝陽区に決まったが、具体的な地域は計画部門と市政府の決定がいる。現在、市政府に対しては移転住民の生活を保障する格安の分譲住宅や賃貸住宅の建設を申請中。年内には建設に取り掛かりたい」と述べた。

準備が整い次第、区では関連規定を発布する予定で、移転住民は個別の状況に基づき住宅の選択などで優遇される。

一方、東城区は北京伝統の平屋家屋・四合院が立ち並ぶ胡同が多いことでも知られる。観光コースとなっている胡同もあり、かねてから駐車場不足が指摘されてきた。そこで住民の移転完了後は、現在の道路両端の駐車から片側のみに変更するなど駐車規制を進め、立体駐車場や地下駐車場の建設も検討されている。

四合院の保護については、倒壊の危険性排除や外観の風格維持などを満たさなければならないが、大規模な立ち退きや修複は許可されないという。(翻訳・編集/汪葉月)

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