<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・内紛勃発の中国女子サッカー代表、新監督がようやく決定

Record China    2008年3月29日(土) 16時25分

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中国女子サッカー代表の前監督更迭に伴う新監督選びがようやく決着。ネットメディアによると、同国サッカー協会は、次期監督に元女子代表監督の商瑞華氏を選んだ。写真は今年2月の東アジア選手権の最終日、中国を下した「なでしこ」日本女子代表。

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内紛勃発の中国女子サッカー代表、新監督がようやく決定

中国女子サッカー代表の次は『出戻り』監督…

前監督のエリザベス氏の更迭から続いていた新監督選びにようやく決着がついた。26日のネットメディア華奥星空の報道によると、中国サッカー協会は、女子サッカー代表の次期監督に、元女子代表監督で、現在、女子クラブチームの監督を務めている商瑞華氏を選んだということだ。

商瑞華氏は1987年11月、中国女子代表の創成期に2人目の監督として就任。6年間、監督を務めたのち、各クラブチームやユース代表の指導者を務めてきた人物。

中国サッカー協会は、北京五輪まで残り5か月足らずという緊迫した情勢の中、「中国サッカーを良く知る」「中国人」という条件の中で人選を進めていたが、すでに指導者としての実績もあり、選手からの信望も厚い商氏が『出戻り監督』として、チームを率いることになったというわけだ。

女子サッカー代表は、五輪までチームを率いることになっていたドマンスキー氏が去年の女子W杯での成績の責任を取る形で退任。だが、その後就任したエリザベス氏はチーム代表との確執が表沙汰となり、結局、更迭された。詳しくは以下のエントリーを見てほしい。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/380

人選としては、『落ち着くところに落ち着いた』という感じだろう。“本番”までの時間を考えれば、一からチームに溶け込まなければならない人物を据えるわけにはいかず、またこれまでの実績からしても、『無難な選択』といえる。

ただ、前任のエリザベス氏はともかく、協会やファンから全幅の信頼を置かれ、ある程度、成果を挙げていたドマンスキー氏にまで逃げられてしまった中国の監督人事には疑問を持たざるを得ない。

素質、身体能力とも世界で十分に戦える力を持つ中国女子代表。そこに『テクニック』と『スピード』を加えるべく招いた史上初の外国人監督だったが、たった2人、しかも道半ばで頓挫してしまったことになる。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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