唯一の「恐竜公園」が深刻な経営難、化石の風化が進む―甘粛省

Record China    2008年3月29日(土) 13時20分

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26日、世界的にも存在価値が高く、中国国内で唯一の国立恐竜公園が深刻な経営難に陥っており、公園内の恐竜の足跡や化石が風化の危機にさらされている。

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2008年3月26日、中国新聞網によれば、甘粛省の国立恐竜公園が、交通に不便な立地と資金不足などにより、深刻な経営難に陥っており、恐竜の足跡や古代生物の化石の一部がすでに風化してしまっている。

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甘肅省劉家峽にある恐竜地質公園は中国で唯一、恐竜の足跡が保存されている国立公園。1億年以上前の恐竜の足跡が残されており、化石は1831点に上る。研究価値と展示内容から世界的にも貴重な存在となっている。

ところが資金不足から、公園内の各所で多くの恐竜の足跡が風化や黄砂による浸食の危機にさらされている。とくに、野ざらしになっている古代生物の化石の一部は厳しい自然環境により、深刻な被害が出ている。

経営難の最大の原因は、交通がきわめて不便だということ。公園は黄河上流の塩鍋峡ダム北岸に位置しており、水路に頼るほかに交通手段がなく、入場料はわずか40元(約600円)でも、ここを訪れるにはチャーター船で往復600元(約8500円)以上もかかってしまう。2007年には2万人の観光客が訪れたが、その多くが公費による接待で、実際に入場料を支払う観光客はほとんどいないという。(翻訳・編集/岡田)

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