<横顔>宮元亜門「トゥーランドット」主役に挑戦!トップ走り続ける台湾のR&B歌姫―アーメイ

Record China    2008年3月27日(木) 22時48分

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27日から東京で上演されている宮元亜門演出の音楽祝祭劇「トゥーランドット」。その主役である孤高の女帝・トゥーランドットを演じるのが、唯一の外国人キャストで「台湾の歌姫」と呼ばれるアーメイだ。筋金入りの実力派R&B歌手のこれまでに迫る。

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2008年3月27日から4月27日まで、東京で上演されている宮元亜門演出の音楽祝祭劇「トゥーランドット」。その主役である孤高の女帝・トゥーランドットを演じるのが、唯一の外国人キャストで「台湾の歌姫」と呼ばれるアーメイ(張恵妹)だ。

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当初はケリー・チャン(陳慧琳)で予定されていた主役の座を、ケリーの怪我による降板で射止めることとなったアーメイは、全編日本語のセリフという難役を「またとない機会だから」と喜んで挑戦したという。

90年代後半に出現した歌姫・アーメイは、台湾をはじめ香港・中国本土・シンガポールでも絶大な人気を博している。そのソウルフルな歌唱力を生かしたR&B風の曲調と南国的なルックス、そして空前の人気から「台湾のアムロ」と呼ばれた時期もあった。

類まれなる歌唱力の源は、彼女が豊かな音楽文化を持つ先住民の出身であることと無縁ではないだろう。彼女に続き、台湾芸能界では先住民出身の歌手に注目が集まり、その地位向上に大きく貢献したと言われている。

順風満帆の彼女のキャリアに暗い影を落としたのは2000年の国歌献唱事件。陳水扁総統の就任式で中華民国の国歌を歌ったために台湾独立派とみなされ、中国本土ではコンサートの中止やCM放映中止などの憂き目にあう。

また、03年には「群集恐怖症」であることを告白、「デビュー以降、人ごみを見るだけで恐くて体が震える」と話している。そんな逆風を乗り越えて磨き抜かれた彼女の歌声には、確かな重みがある。

●アーメイ (張恵妹)

1972年8月9日、台湾・台東県生まれ。歌手。台湾の先住民族・ピュマ族出身。1996年、アルバム「姐妹」で正式デビュー。新人ながら連続9週チャート第1位を記録、台湾地区だけで100万枚以上の売り上げを記録。2002年、アジア版「TIME」誌でジャッキー・チェンと並んで「アジアのヒーロー」25人に選出される。(翻訳・編集/愛玉)

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