中国人が「両会」で最も注目する話題は?―中国メディア

人民網日本語版    2017年3月7日(火) 14時30分

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両会開幕を前に、人民網や新華網など中国の主流メディアサイトでは2017年の両会における注目を集める話題についてアンケートを実施した。写真は甘粛省で、チベット族にボランティアで診察を行う医師(撮影・銀燕、牟健)。

両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)開幕を前に、人民網や新華網など中国の主流メディアサイトでは2017年の両会における注目を集める話題についてアンケートを実施した。その結果、トップ5は反腐敗・クリーンな政治の建設、社会保障、医療改革、雇用と収入、教育の公平さとなった。

▼反腐敗・クリーンな政治の建設

2012年の中国共産党第18回全国代表大会(十八大)以降、中国共産党は党を挙げてのクリーンな政治の建設と反腐敗闘争を強力に推し進め、腐敗が蔓延する情勢を効果的に抑制した。そして反腐敗闘争が圧倒的な力を見せるなかで、党内政治には新たな傾向が生まれつつある。十八大後に中央の高級官僚で、立件・調査を受けた党員は合計240人、うち223人が処分を受け、105人が司法機関に移送されている。2016年には党員幹部5万7000人がその規律違反を自主的に報告した。現在中国は国家監察体制改革を推し進めており、中国共産党の反腐敗資源と統合させて、公職者の監察を全体的にカバーするという新たな試みを実現している。

▼社会保障と医療改革

中国の社会保障は現在そのカバー範囲の拡大を続けており、その待遇にも集中的に向上している。2020年までには比較的整った公共衛生サービスシステムと医療サービスシステム、比較的健全な医療保障システム、比較的規範化された薬品の供給保障システムと総合管理監督システム、比較的科学的根拠に基づく医療衛生機構の管理体制と運営メカニズムの構築を普及させていく計画だ。また、すでに高齢化社会に突入している中国が多くの人口を抱える発展途上国として、医療改革というこの問題に対し、積極的に対応していくことが、今年の両会において多くの関心を集めることは間違いない。

▼雇用と収入

ここ数年で中国の都市部の新規雇用者数は毎年1000万人を超えており、雇用に関してめざましい成果を挙げている。しかし同時に安定した雇用は様々な新しいプレッシャーに晒されている。労働力市場は毎年新規雇用者数1500万人に対応する必要があるが、雇用難と就職難は構造的矛盾を抱えている。また雇用問題解決の後にはその収入額が人々の幸福度を推し量る上で目標必達の指標となる。収入が増え、生活の質が向上することは、人々がまさに望んでいることであり、これもまた両会において人々が最も注目し、人々の心情を左右する問題となる。

▼教育の公平さ

中国政府が制定した教育発展計画は、2020年までに都市と農村の二元的構造の格差をおおむね解消し、義務教育と都市化発展がほぼ歩みを合わせ、「農村の教育レベルの低さ、都市の学生数過多」の難題を次第に解決していくとしている。この目標を実現するため、中国政府は教育資源の配置の最適化と教育製品の品質の向上、教育を受ける人々により多く、より良い選択肢を提供することを計画している。(提供/人民網日本語版・編集/TG)

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