2008年3月21日、「京華時報」の報道によると、北京大学の教授が元教え子を騙るオレオレ詐欺に引っかかり、一度だけならず、二度も送金し、合計11万元（約165万円）を騙し取られたという。

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北京大学で教鞭をとる叶（イエ）教授は、ある日1本の電話を受けた。

電話の主「教授、お久しぶりです。僕が誰だかわかりますか？当ててみてください」

叶教授「誰だろう？」としばらく考えた後、「広東省へ行った何くんか？」

電話の主「そうです。何です。覚えていてくれたんですね！いま北京へ向かっていて、教授のところへ伺うつもりです……」

翌日、叶教授は再び「何くん」から電話を受け、意外な事を告げられた。「実は天津市で買春の容疑で捕まってしまい、6万元（約90万円）の『ワイロ』を渡せば見逃してくれると言うんす。なんとかなりませんか…」

元教え子のために一肌脱ぐ決心をした叶教授は、当日午前中に「何くん」の指定した口座へ6万元の「ワイロ」を振込んだのもつかの間、午後にはさらに「5万元（約75万円）の『罰金』が必要」と言われ、これもあっさり信用して送金。

この後「何くん」がさらに振込みを要求した段階で、さすがの叶教授も「おかしい」と気づき、本物の何くんを探して連絡を取り、騙されたと認識、警察に通報した。

約1か月後に逮捕された「何くん」は、「僕の地元では、みんなオレオレ詐欺でお金を騙し取ってる」と言い訳してるという。（翻訳・編集/HA）