「鉄の女」呉儀女史、「完全引退」に国民は尊敬のまなざし―中国

Record China    2008年3月18日(火) 7時0分

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16日、今月初めの「両会」を最後に、政界から完全引退した「鉄の女」呉儀元副首相(69歳)。中国史上3人目の女性副首相で、米誌の「世界で最も影響力のある女性」では3度もトップ3に選ばれたツワモノだ。写真は呉元副首相。

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2008年3月16日、今月初めの「両会」を最後に、政界から完全引退した「鉄の女」呉儀(ウー・イー)元副首相(69歳)。中華人民共和国史上3番目の女性副首相で、米フォーブス社の「世界で最も影響力のある女性100人」には3度もトップ3に選ばれたツワモノだ。引退後は、「如何なる役職も引き受けない」という潔さで、国民からの尊敬を一身に集めている。「南方日報」(電子版)が伝えた。

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呉・元副首相の「やり手ぶり」が知られるようになったのは、03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の時。同年4月26日、副首相就任から1か月も経たないうちに、衛生部部長(大臣)の重責も兼務することになった呉女史。その時発した言葉は、「ま、とにかくやりましょう」。

その後、温家宝首相と北京市内を視察。「村の女性幹部より親しみやすい」と評判の包容力はここでも大いに発揮され、北京大学の食堂で昼食をとった際には、多くの大学生とおしゃべりを楽しんだというエピソードも残されている。そしてその3か月後には、世界保健機構(WHO)の「最近の地域内伝播」リストから中国が外された。

この功績が認められ呉女史はその後、海賊版ソフト、薬品・食の安全問題などいくつもの難問に駆り出されることになる。いつしか「政府の火消し役」と呼ばれるように。現役時代はずっと修羅場に身を置いていた呉女史。引退後は一線から完全に身を引き、「合唱団に入ったり漢方の研究をしたりして、老後をゆっくり楽しみたい」と話しているそうだ。(翻訳・編集/NN)

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