お受験並みに過熱!「ブランド幼稚園」入園枠に徹夜の行列―江蘇省南京市

Record China    2008年3月18日(火) 7時7分

拡大

13日、江蘇省南京市で、市内きっての名門幼稚園の入園枠を狙い、入園を控えた児童を持つ保護者多数が幼稚園前に徹夜の行列をつくった。学費は高くても公立が圧倒的な人気だという。

(1 / 6 枚)

2008年3月13日、江蘇省南京市の公立幼稚園「第一実験幼稚園」の入り口には、老若男女による長蛇の列ができていた。この行列は、次年度の入園枠を狙う保護者たちの行列だという。中国で「一人っ子政策」が施行されてからまもなく30年。たった1人の息子や孫のために、少しでもよい学校へ行かせたいという教育熱は、ついに幼稚園選びにまで及んでいる。

その他の写真

事の発端は前日の12日、市内の名門である同幼稚園で3月15日から入園募集を開始する、という情報が流れた。そこで幼稚園の入園を控える児童を持つ多数の保護者が、何としてでもわが子を入園させたい一心で、徹夜覚悟の行列を始めた。

第一実験幼稚園は公立で、今年の募集枠はたった70名。多くの保護者たちは、公立幼稚園のほうが私立幼稚園よりもレベルが高いと信じており、多少学費が高くても、同幼稚園に子供を入園させたいと考えている。しかし同園の副園長によると、実際のところ、カリキュラムはどの幼稚園でもほぼ同一のものを採用しており、施設や教師のレベルからも、幼稚園間の格差はほとんどないという。

そこで、幼稚園のスタッフが行列に並ぶ保護者たちに再三、行列をやめるように説得しても、保護者たちは「これは自発的に行っていること。万が一のことがあっても幼稚園に責任は問わない」と頑として動かない。雨の中、徹夜で並び続ける保護者たちは、それぞれ交代で食事を取ったり出勤したりしながら、一家総出で行列を続け、しまいには自主的に「整理番号」まで発行する始末。

明けて13日午後、ついに根負けした幼稚園側は、期日を繰り上げて入園募集を開始。長らく待たせた保護者たちに豆乳やパンの差し入れまで行ったという。どこかの国の「お受験熱」に負けないこの名門校ブームは、ますます過熱する一方のようである。(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携