<物価上昇>低所得者には「食品券」を!著名エコノミストが抑制策を提案―中国

Record China    2008年3月10日(月) 6時24分

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6日、中国の著名エコノミストが現在の物価上昇の原因5つを挙げ、総体的な問題解決の必要性を説いた。写真は鄭州市のスーパー。

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2008年3月6日、南方新聞ネットの報道によると、全国政協商会委員で著名なエコノミストの●以寧(リー・イーニィン=●はがんだれに「萬」)氏は、現在の物価上昇について「1993−94年時の物価上昇とは違う。コントロールしなければならない」と警告したという。

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93−94年当時の物価上昇の主因は過剰な投資と信用貸付だった。今回はこれを含む5つの原因があるとリー氏は指摘する。第1に過剰な投資と信用貸付だが、これには中央政府の緊縮政策が有効である。第2に外貨準備高の膨張。第3に人民元切り上げの過程でホットマネーが絶えず中国に流入したこと。第4に今回の物価上昇は農産物の価格上昇に起因すること。第5に石油価格の世界的な高騰が食料と各製品の価格上昇をまねいたこと。

物価上昇のコントロールについてリー氏は、「緊縮政策だけではなく、総体的な問題解決を目指し、抑制策や保護政策も必要」と話す。例えば、養老年金の支払基準引き上げと同時に低所得者には食品券を発行する、など。学生食堂も補助が要るという。

「こうした政策は計画経済を連想させ議論はあるが、あくまでも暫定的な政策であり、物価が安定したら解除すればいい」(リー氏)

リー氏はまた、調和のとれた社会建設に不可欠な社会保障制度の確立を急務とし、「政府管理下の国有企業を上場させ、株価が上がったらその分は国有企業にはすべては還元せず、国の保障基金に投入し国民のために使ったらどうか」 と提案した。(翻訳・編集/汪葉月)

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