<大雪予報>「記録的な豪雪」予報されていた!気象局幹部が“警報軽視”を糾弾―中国

Record China    2008年3月9日(日) 9時58分

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5日、中国国家気象局の宇如聡副局長が「豪雪は予報されていたが、経済界の関心をひかなかった」と発言すると同時に、中国の気象予報レベルが国際的にもハイレベルにあると指摘した。写真は08年1月の南京。

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2008年3月6日、新華ネットの報道によると、全国政治協商会議委員で国家気象局の宇如聡(ユー・ルーツォン)副局長は5日、今年、中国中南部に深刻な雪害をもたらした4度の豪雪は、実は2、3日前に正確に予報されていたことを明らかにした。

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温家宝(ウェン・ジアバオ)首相はこれを高く評価したが、しかし経済運行を司る部門は雪害警報を重視しなかったと宇副局長は指摘。「産業界が気象災害警報に耳を傾けるならば事前に十分な対策が採れるのだから、今回のように南部で交通機関や電力ネットワークがマヒすることもない」と酷評した。このことから気象局の専門家らは、すでに今回の気象災害の実質的な原因について検証を始めているという。

発言は気象予報の技術水準にも及んだ。宇氏が「気象災害は突発的なもので予報は難しい。その点から今回の雪害を予報した中国の予報水準は国際的にも相当高いといえる」と評価すると、政協委員で前気象局局長、中国科学院アカデミー会員の秦大河(チン・ダーホー)氏も「国際レベルに遜色はない」との認識を示した。

秦前局長によると、気象現象は地形、陸地や海洋の状態、人間の社会活動や都市建設など各種要因の影響を受けるため100%の予報は不可能という。中国の地形は起伏に富み、世界最高海抜地点もあれば海と陸が入り込んだ地域もある。この複雑な地形が中国の特殊な気象現象を生み出すといえるが、それでも「1週間の予報的中率は70−80%に達している」と説明した。(翻訳・編集/汪葉月)

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