Record China 2018年2月10日(土) 1時50分
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北京市で「有効降水量ゼロ」の日が続いている。今後も当面は降水が見込めないことから、観測史上最長の114日を超える見通しという。写真は北京。
北京市で「有効降水量ゼロ」の日が続いている。2017年10月23日から2月7日までで108日に達し、14日までの予報でも降水が見込めないことから、観測史上最長の114日を超える見通しだ。新華社、北京晨報などが報じた。
北京市気象台の楊傑首席予報員によると、北京市の有効降水観測の基準になっているのは1912年に建設された南郊観象台で、同台で降水量が0.1ミリ以上だった日は「降水を観測」と記録される。観測史上、「降水ゼロ」の日が最も長く続いたのは1970年10月25日から1971年2月15日の114日間だった。最近では2010年10月25日から2011年2月9日までの108日が最も長かった。
一方で、北京市では1月21日、「初雪を観測した」と発表された。しかし楊傑予報員によると、初雪の場合には「市街地の観測ポイント5カ所のうち3カ所で降雪を確認し、かつ0.1ミリ以上の積雪があった」など、有効降水量の判定とは別の基準が設けられている。南郊観象台の同日の降水量観測は0.1ミリに達しておらず、北京市としての「降水量ゼロ」が続くことになったという。
今後については、14日までの天気予報がいずれの日も「晴れ」または「晴れのち曇り」であることから、北京における「有効降水量ゼロ」の日の連続は観測史上最長の114日を超えると考えられる。北京晨報は北京市のこの冬を「貧雪」と表現した。
「有効降水量ゼロ」の日が長期化した理由について、北京市気候センター予測室の施洪波課長は、2017年11月以来、太平洋東部の赤道付近の海域で、海水温の下がるラニーニャ現象が発生していることを挙げた。同現象の影響で、シベリアの高気圧が強まって東アジアに張り出し、北京・天津・河北などの地域で北西の風が優勢になった。一方で、西太平洋の亜熱帯地域の高気圧は西や南に偏った。そのため湿った空気が北に送りこまれず、降雪が発生しにくい状況という。
楊予報員は、北京市では乾燥した状態が今後も続くとして、森林および市街地の火災が発生しやすい状態と指摘。火の扱いに特に注意するよう市民に呼びかけた。また、水分や新鮮な果物を多く摂取し、インフルエンザを予防するよう求めた。(翻訳・編集/如月隼人)
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