<北京五輪>「五輪期間中、北京への人口流入制限せず」市委書記が発言―北京市

Record China    2008年3月4日(火) 13時50分

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3月3日の報道によると、中国共産党北京市委員会の幹部は、「北京市は五輪開催期間に地方からの人口流入を制限しない」と語った。人口の地域間移動に厳しい中国では異例の発言だが、「五輪の利益は全国民が享受すべき」というのが理由。写真は北京市委員会書記の劉淇氏。

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2008年3月3日、京華時報の報道によると、中国共産党北京市委員会書記で、全人代代表も務める劉淇(リウ・チー)氏は、全人代北京団全団会議の終了後、「北京市では五輪開催期間に地方からの人口流入を制限しない」と語った。

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その理由について劉氏は、「オリンピックは全中国人の願いが結集されたものであり、国民の最大の関心事」とした上で、地方在住者を含む、より広範な国民が五輪開催のもたらす利益や恩恵を享受できるようにしたい、と述べた。

中国はもともと戸籍の管理などを通して人口の地域間移動には厳しく、これを容認する発言は異例。中国では経済発展によって、都市と農村、大都市と地方都市間の格差が猛烈な勢いで広がっており、今回の劉氏の発言は、「五輪の旗の下、地域間格差を乗り越えて団結しよう」との国民へのメッセージが込められていると見られる。

また、3日は市民のマナー向上を目指す北京市2回目の「列に並ぼう」デー。劉氏これについて「このキャンペーンに市民の広い支持と関心が寄せられたことは有意義」とした上で、「五輪は市民の素養を高める重要なスタート地点。今後、社会全体が風紀を守り、健全なオリンピック精神を養い、フレンドリーな国際都市に成長してほしい。毎日が“列に並ぼう”デーになってくれればいいのだが」と語った。(翻訳・編集/愛玉)

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