「中国人の春節といえば帰省」は過去のことに!?旅行に出かける人が急増―中国メディア

人民網日本語版    2017年2月4日(土) 19時20分

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中国国家観光局データセンターの試算では、春節期間中、中国各地を訪れた観光客の数は前年同期比13.8%増の延べ3億4400万人に達した。また、観光収入の総額は4233億元に達したと試算されている。

中国国家観光局データセンターの試算では、春節(旧正月、今年は1月28日)期間中、中国各地を訪れた観光客の数は前年同期比13.8%増の延べ3億4400万人に達した。 また、観光収入の総額は前年同期比15.9%増の4233億元(約6兆9680億円)に達したと試算されている。新華社が報じた。

春節に合わせて1月27日から今月2日までの1週間が7連休となった中国。旅行市場を見ると、連休を利用した旅行のニーズが急速に高まっているほか、その内容もバラエティに富むようになっている。中国各地では旅行が大人気になり、旅行へ出かける人の数と観光收入がいずれも増加し、「春節は旅行」というスタイルの普及が進んでいる。

■経済発展に伴い旅行の内容も多彩に

2022年には北京で冬季五輪が開催されるのを背景に、ウィンタースポーツや雪景色などを楽しむ旅行が人気となり、中国北方地方のほとんどの地域では二桁成長を見せた。一方、比較的温暖な南方地方も行楽に適しており、寒さを避けるために海南省から西南の各省・区・市に訪れる人が増加している。

経済が発展し、国民の所得が増加するにつれ、個性的で特徴的な旅行商品やクオリティの高い旅行商品が増加しており、その内容はバラエティに富むようになっている。また、レジャーや養生をテーマとした旅行商品の供給の最適化が進み、長距離旅行や泊まりがけの旅行、各地の文化を体験する旅行なども人気になっている。

■春節に家族で海外旅行が人気に

中国各地の統計によると、春節期間中に海外旅行に出かけた人の数は前年同期比約7%増の延べ約615万人に達した。うち、ツアー旅行客は前年同期比2.5%増の延べ37万4000人だった。

海外に個人旅行に出かける人が増加し、リッチな海外旅行の人気が急速に高まっている。海外旅行に出かける人が多い地域を見ると、その人気が中国の沿海の発達した地域や北京、上海広州などの一線都市から、二・三線都市の内陸地域へと波及していることが分かる。

海外で春節を過ごす中国人観光客が増加しているのに合わせて、一部の国や地域は「春節」をテーマにした旅行商品を次々に打ち出している。例えば、オーストラリアのシドニーでは春節を祝う80のイベントが1月27日から今月12日まで開催され、中国伝統の文化が次々に披露されている。また、英国ロンドンにあるトラファルガー広場では獅子舞が披露され、ベルギーの首都・ブリュッセル市でも春節パレードが行われ、地元市民や観光客数万人でにぎわった。その他、タイの文化観光当局が開催した春節のイベントでは、中華の美食文化体験や中華民俗芸術展示体験なども行われ、シンガポールではランタンフェスティバル「春到河畔(River Hongbao )」が10日間開催され、点灯式が同イベントの幕開けを告げた。 (提供/人民網日本語版・編集KN)

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